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緊急インタビュー・石破茂「〈誰のための政治なんだ!〉という怒りにこたえることこそが政治の基本」

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婦人公論.jp

◆古い価値観の男性を再教育する必要性 中村 2人の娘さんを含めて、石破さんは女性陣3人に囲まれていますね。 石破 娘2人とは都内の3LDKで同居していまして、長女が32歳、次女が29歳、どちらも会社勤めの社会人です。洗濯や炊事は2人が分担してやってくれますけど、私も家事をやることはありますよ。私の趣味のひとつに料理があって、得意なのはオリジナルの「石破カレー」。和洋中ひと通りできますし、片付けも自分でやります。 中村 意外ですね。ところで家族の団らんに上がる話題は何ですか? 石破 うーん、やっぱり政治の話になっちゃうかなあ。娘からは、「お父さん、世の中の人はこう言っているよ」「私のまわりはこう言っているよ」と意見が出ます。妻は妻で、地元の人から「佳子さん、私たちこう思うわよ」と、いろんなことが伝わってきますしね。 私がテレビ出演した際は、妻から「私はあなたと長く一緒にいるからわかるけれど、あの言い方は普通の人が聞いてもわからない」とズバッとダメ出しされ、娘たちも折に触れて厳しく指摘してくれますね。それも一種の世論だと思うんですけど、女性や、違う年代の意見が聞けるのは助かります。 中村 最後に質問です。この先、もし日本のリーダーになった場合、女性の生活や地位向上についてはどう考えていますか。 石破 日本は女性の持っている能力を最大限引き出さないと存続できません。この国は51%が女性で男性は49%という人口比ですが、男性がGDPの7割を稼いでいる。少子化・高齢化の中で、女性の力なしには間違いなく破綻します。しかし現状は女性の意見がほとんど反映されなくて、あきらかにシステムが間違っている。クオータ制(議員の一定数を女性に割り当てる制度)も積極的に推進すべきですし、早急に変革しないとならない。そのためには古い価値観を植え付けられた男性を再教育することが必要なんですね。 中村 再教育、というと? 石破 私も妻と一緒になって37年になりますが、妻から「あなたは政治家としてはそれなりに評価しますけど、父親として、夫としてはまったく評価できません」とグサッと刺され、頭を抱えることもあります。日本の既婚男性が掃除・洗濯・炊事・育児に費やす時間は1日59分というデータがあり、先進国で最低。フランスでは育児ができる父になるために、公費で教育するというシステムがありますが、そういうものを導入する時期かもしれません。 女性も子どもも、高齢者も、そして社会的弱者も幸せになる社会を目指して、自分たちの子ども世代が「日本に生まれてよかったな」と思える世の中を、みんなで力を合わせて作っていかなくてはなりません。 中村 これからもぜひ、党内から声を上げていっていただきたいです。 (構成=中村竜太郎、撮影=本社写真部)

石破茂

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