「理想のゲーム」天理ナイン、スイングに迷いなく 選抜高校野球
第93回選抜高校野球大会は第6日の25日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2回戦があり、2年連続25回目出場の天理(奈良)が4-0で2年連続5回目出場の健大高崎(群馬)を破り、第80回大会(2008年)以来のベスト8に進んだ。第9日(28日)の準々決勝で仙台育英(宮城)と対戦する。 【健大高崎vs天理の試合を写真で】 ◇天理・内山陽斗主将 (試合の)入りから得点できて、守備もミスのないゲーム運びができた。後半にも追加点がとれたので、自分たちの理想のゲームだった。 (健大高崎は)打力があるチームなので、厳しい試合になると思っていた。試合前から、何とか初回から点を取ろうと話をしていたので、(右前打で出塁し先制点につなげた先頭打者の)自分も思い切ってスイングした。達(孝太投手)を中心に守備には自信があり、何とか打てれば勝ちにつながると思っていた。打者が迷いなく振っていたところがすごく良かった。 (達投手は)いつも通り落ち着いて淡々と投げており、すごく頼もしい存在。守備ではいいプレーが出ていたので(次戦も)初回から振っていき、今日みたいにやっていけば次もいけると思う。 ◇中村良二監督、政所に感じた「成長」 「そうなってほしいな」と思うことが実現する理想の展開だった。驚いている。達孝太投手といえども、相手は強打で鳴らす健大高崎だ。失点は覚悟していた。初回に3連打で(先制点)を入れることができ、終始こっちのペースで試合を展開できた。出来過ぎの試合だった。 前回の試合では不調だった達だが、2安打で相手打線を抑え込んでくれた。エースたるもの、先発したら完投してほしいというのが私の考え。見事、応えてくれた。リードする政所(蒼太捕手)も自分で配球を組み立てることができるようになって成長を感じている。 また、打線では七回2死一、二塁の好機に瀬(千皓選手)が4番打者らしいスイングで(二塁打を放ち)2点を加えてくれた。 次は仙台育英戦。2日間、しっかり調整して「天理野球」ができるようにしたい。 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、大会期間中、全31試合を中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。