「こんな家に住んでみたい!」素敵な50代が住んでいるお宅拝見
素敵なアラフィー女性のお宅を訪問。今回は、夫の会社の役員、ディレクター、コーディネーター、デザイナーを務めるOさん邸をご紹介。緑を感じながら落ち着いてくつろげる非日常空間が魅力のLDK。 【写真】センスのいい家「おしゃれなインテリア」集
リゾートのような非日常も感じられる穏やかな光の家
LDKから庭を望む。公園の緑を借景に、北側に配置された庭に向かって大きな窓を設けた。美しい木製サッシの窓を全開放すると圧巻の景色が。一年中、そして一日中光が安定し、夏の暑さもしのげ、想像以上に過ごしやすい。「最近は北向きのリビングをつくる家が増えているとも聞きます」とOさん
一年中穏やかな光で落ち着ける北向きのリビング&ダイニングキッチン
キッチンはドイツ・ブルトハウプ社のオーダーキッチン。天板はクウォーツストーン、面材はメラミン。ガス&IHコンロ、グリルはガゲナウ。中央のアイランド下には日常使いの食器やカトラリー類を収納。奥には冷蔵庫などを置いたパントリーがある。壁付けの照明はセルジュ・ムーユ
O邸はブルトハウプ社の「b3」のキッチンに、「b2」のキャビネットを組み合わせた珍しいケース。宝石箱のように美しいキャビネットにはアスティエ・ド・ヴィラットの食器やツール類を整然と収納
目ざしたのは別荘のようなリゾート気分が味わえる空間
「毎日、別荘に行くような気持ちになれる、そんな家にしたい」 Oさんが、建築家に伝えた言葉だ。 「わが家は夫、長男、私のそれぞれが仕事を抱え、たとえ別荘をもったとしても行く時間もないほど忙しい日々。なので、自宅を別荘のようにすればと思いまして。イメージしたのは、かつて家族でよく訪れていた那須のリゾートホテル、二期倶楽部。モダンでありながら落ち着きのあるたたずまいが大好きで、そんな雰囲気にと希望しました」 8年前、利便性がよく静かな場所にゆったりとした土地を見つけ、家を建てた。雑誌で見て「いいな」と思った家の多くが S.O.Y.建築環境研究所の事例だったことから、設計を依頼。完成したのは、北側の庭に面してLDK(リビング&ダイニングキッチン)のある平屋の棟があり、廊下を隔てて個室を配した2階建ての棟のある家。 「北向きのLDKって暗いのでは? 寒くないのかしら? と、心配していたのですが、建築家は『大丈夫ですよ』と。暮らしてみると、一年を通して光が安定し、とても落ち着いて過ごせますね。夏は涼しいし、冬もまったく問題ありませんでした。前の家は南向きのリビングだったのですが、今思えば夏は暑いし明るすぎて、落ち着かなかったなぁと。建築家を信じて大正解でした」 北向きの部屋からは、南に向かって枝葉を伸ばす庭の木々を正面から眺められるという利点も。隣接する公園の木々と相まって緑が目に眩しいほどだ。庭に向かって開かれたLDKは天井高が最大3.7mもあるのびやかな大空間。窓を開け放てば、庭と一体となり、まさに別荘かリゾートホテルにいるかのよう。室内に直射日光が入らないせいかしっとり落ち着いて、実に居心地がいい。夏の暑さが厳しい昨今でも涼しく、快適に暮らせているという。