福医大とシンガポール国立大 人材育成充実へ協定
福島医大は二十一日、シンガポール国立大と大学間交流協定を締結した。医学研究や機器開発の共同プロジェクトを発展させるとともに、医学部生や研究者らの交流促進により、研究や人材育成のさらなる充実を図る。 調印式はオンラインで行われ、福島医大の竹之下誠一理事長兼学長、シンガポール国立大のチョン・ヤップ・サン医学部長らが臨んだ。竹之下氏は「協定締結を機に共同研究や医学部生の交換留学などを模索する」と語った。 福島医大とシンガポール国立大はそれぞれが保有する科学的知識などを共同で活用するほか、講義や会議にオンラインで互いに参加し合う。新型コロナウイルスの感染が収束した後には交換留学なども計画する予定だ。 福島医大の消化管外科学講座とシンガポール国立大の外科学、臨床腫瘍学の両講座は、二〇一四(平成二十六)年十一月から複数の共同研究で計十五編の論文を共同発表するなど親交が深く、協定締結につながった。