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世界の新型コロナ感染者、100万人超は不可避 日本も首都・東京中心に瀬戸際の状況

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 世界の新型コロナウイルス感染者数は増加の一途で日本時間31日午前現在80万人近くに達した。感染は世界のほぼ全域に及び、世界の感染者数が100万人を超えるのは不可避とみられている。日本国内も感染者は増える一方で、30日現在全国で約2700人。緊急事態宣言が出されるか、首都・東京を中心に瀬戸際の状況になっている。

 米ジョンズ・ホプキンズ大学の集計によると、感染者は日本時間31日午前現在、世界全体で78万人を超えた。集計では26日に50万人を上回り、29日までの3日間で約20万人増加。その後も増加ペースは下がっていない。死者は約3万8000人。感染者が報告された国・地域は約180に及んだ。

 感染者が最も多いのは米国で、16万人を超えた。欧州の中で感染実態が最も深刻なイタリアも依然、1日数千人のペースで続けており、10万人を上回った。欧州では10カ国以上で1万人以上の感染者を出している。死者が最も多い国は1万人を超えるイタリア。次に7000人を超えたスペインと続く。いずれも平均寿命が日本同様80歳を超える「高齢化国」だ。

 昨年12月に中国・武漢で肺炎患者が初めて確認された新型コロナウイルスの拡大は、世界保健機関(WHO)が「緊急事態宣言」を出した1月30日から2カ月が経過した。WHOは今月11日に「パンデミック(世界的大流行)」を表明したが、その後も欧米を中心に感染者が急増した。各国の首脳が「戦争状態」と表現する極めて深刻な事態は終息時期のめどが全くたっていない。

 日本の感染実態は感染者数では中国や欧米より目立って少ないが、都市部を中心に感染爆発の可能性がある状況だ。30日現在全国では約2700人。東京都は400人を超えて全国最多。28日・29日では1日60人規模で増えており、多くの専門家は「この数が3桁になったら赤信号」と指摘している。政府は厚生労働省のクラスター対策班などの情報や分析を受け、社会・経済的に大きな影響を与える緊急事態宣言を出す適否について慎重な検討を続けている。

 首都・東京でオーバーシュートと呼ばれる感染爆発が起きた場合、患者、特に重症患者を収容する病床が足りなくなる事態が想定されている。感染症指定医療機関で対応できない場合は一般の民間医療機関が患者の入院治療を受け入れることになるが、院内感染の恐れもあり、民間の機関で病床を確保するのは容易ではない。感染爆発が起こった場合、入院が必要な患者は最大2万人を超えるとの推計もある中で、東京都の感染の状況は極めて重大な局面を迎えている。