混乱終息のために亀田大毅はタイトル返上すべきか?
亀田大毅(亀田ジム)が、判定負けしたにもかかわらずIBF世界Sフライ級タイトルが保持のままとなった問題が一夜明け、この日に新たな波紋を広げた。 【画像】美人すぎるボクサーに強烈ヤジ「ボクシングなんか辞めろ」 ■「負けても防衛」亀田陣営は知っていた 亀田陣営は、WBA世界Sフライ級王者のリボリオ・ソリス(ベネズエラ)が計量失格となった時点で、『試合前に負けても防衛』という事実を知っていたことを明らかにしたが、試合の運営責任を負うJBC(日本ボクシングコミッション)は、「それはおかしい。こちらは事前に負けた場合は空位と聞いていた。負けても防衛とは知らなかった」と反論した。 JBCの秋山弘志・理事長は、「事前のルールミーティングでは、『負けた場合は空位になる』と確認していたのになぜ変わったのか。その事情を本部のピープル会長に問いただしている。その返答、言質を聞いてからJBCとしての見解、今度の対応を考えて発表したい。メールでのやりとりだから、そう時間はかからないでしょう」と、IBFのトップに事情説明を求めた経緯を明らかにした。 ■開催国ルールの適用はよくある話 報道陣から「亀田サイドは、負けても防衛と事前に知っていたと言っている」と、伝えられると「そんなこと言っているの?こちらは事前にそんな話は聞いていない」と、秋山・理事長は、困惑の表情を浮かべた。亀田サイドが事前に知っていて、JBCが知らなかったとすれば、それは亀田サイドとIBFとのただならぬ関係を示す証拠ではないだろうか。 JBCの説明によると、例えIBFのルールで「挑戦者が計量失格となった場合は、その時点でタイトル防衛」と定められていても、その開催国のローカルルールで変更されるケースは、よくあることで、今回は、そのローカルルールとして、負けた場合は空位になると受け止めていたという。それが試合後に突然、見解が変わったことについてJBCも当惑しており、IBF本部へ今回の経緯に関する事情説明を求めるという処置を取った。 この日、亀田大毅自身は、記者会見を行わなかったが、JBCの一人は、「(負けても防衛)よしとするのか、しないのか。彼がどう考えているのかも大事」と、今後、今回のボクシング界の権威を揺るがすような事態を終息させるために、亀田大毅のタイトル返上という方法があることも示唆した。