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GoTo「東京解禁」 都民が地方住民の「冷たい視線」を懸念…「SNS投稿は控える」声も〈AERA〉

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 ようやく東京にも“通行手形”が発布される。10月1日から、東京発着の旅行もGoToトラベルの 対象になることが発表された。東京に向けられたまなざしを和らげる効果はあるのだろうか。AERA 2020年9月28日号で掲載された記事を紹介。 【図で確認】新しい旅のエチケットはこちら

*  *  *  多摩川一本を隔てただけなのに、そこに生まれた溝はとてつもなく深かった。  東京都に住む女性(57)は7月末、友人ら7人で千葉県鴨川市を訪れた。今年2月以降、月に1度訪れている定宿。ふとした会話で「東京除外」を知ることになった。女性はこう振り返る。 「神奈川に住む友人たちと一緒に全部で3部屋を取ったのに、友人が取った部屋だけがGoToの適用になって、私が取った部屋は適用外だとわかったんです。適用されると旅費が1人あたり3千円ほど安い。一緒に泊まっていても住民票が東京にあるだけで除外されていました」  政府の観光支援策「GoToトラベル」。7月下旬に始まったが、開始直前に東京都は除外となった。そのことが、感染の流行がおびただしい東京からは来てほしくない、また東京には行きたくないという空気を生み、GoToの経済的効果も限定的だったとされている。  それが一転。赤羽一嘉国土交通大臣は、東京都の新規感染者数が減少傾向にあることなどをふまえ、10月1日から東京発着の旅行も対象にすると発表した。 ■SNS投稿は控える  旅行に行きにくかったという都民からは歓迎の言葉が聞かれる。冒頭の女性は、弾んだ声で話す。 「沖縄への旅行も予約済みなので、早く東京都の除外を撤廃してほしいと思っていました。11月には金沢と能登にも行く予定です。もちろん人が多い場所ではマスクをつけます」  ただ、東京が解禁されるとはいえ、感染拡大を恐れる地方の住民からの都民への冷たい視線も感じている。旅行中、SNSへの投稿は控えるつもりだ。  7月の東京除外で旅行計画が頓挫した、都内の公務員の男性(38)は、今回の東京解禁で満を持して箱根に向かうことにしている。8月上旬に家族4人で箱根行きを予定していたが、東京除外やお盆の帰省を控えるムードを感じて仕方なくキャンセルしていた。男性は言う。 「前回はけむたがられると思い旅行をやめましたが、税金を使っているのに一部の国民が利益を受けられないのは不公平だと思っていました。箱根は近場ですし、車で移動するので家族以外と密になることもないと考えています」 (編集部・福井しほ) ※AERA 2020年9月28日号より抜粋

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