「最初の20分は全く見えていなかった」 神戸の守護神・前川黛也、前半“帽子着用”で好セーブ!
ヴィッセル神戸は23日、天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会の決勝戦でガンバ大阪と対戦し、1-0で勝利した。 【ゴール動画】宮代大聖が神戸に天皇杯優勝をもたらす決勝点! コイントスの結果、G大阪がエンドチェンジを選択。神戸の守護神・前川黛也は、帽子を着用して前半プレーした。最初のピンチは9分、山田康太が対角に浮き玉のパスを供給すると、3列目から飛び出してきたダワンがヘディングシュート。これを止めた前川は「ほぼ見えていなかった」という。「恥じらいとか関係なしに、勝ちたいという気持ちで帽子をかぶりました。少しでも日除けになればと思って。最初の20分は全く見えていなかったので、帽子をかぶったおかげでもある」と同シーンを振り返った。 そして迎えた64分、前川が前線にロングボールを送ると、佐々木大樹が起点を作り、ボールを拾った大迫勇也が、自分を追い越してきた武藤嘉紀に展開。そのままエリア内に侵入した武藤がゴール前に折り返し、最後は宮代大聖が押し込んだ。「ボールを奪ったら前。前への意識を常に持っているので、推進力を持っていけた」と前川。「ミドルキック、ロングキックは自信があります。すごくいいボールを共有できて得点につながったので、練習してきて良かった」と自らも絡んだ決勝点のシーンを噛み締めた。 1点を守り切った神戸は5年ぶり2度目の天皇杯優勝。3つ目のタイトルがクラブ史に刻まれた上、今季はJ1リーグとの“国内2冠”の可能性を高めている。前川は「優勝は嬉しいですけど、不思議ともう次に向かっています」と早くも次節を見据えた。神戸が柏に勝利し、2位サンフレッチェ広島が引き分け以下。神戸が引き分けた場合は、広島が敗れ、3位FC町田ゼルビアが引き分け以下で2季連続のJ1優勝が確定する。
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