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通所介護施設、コロナ感染防止で事業休止も新たな問題 静岡市

配信

静岡朝日テレビ

 新型コロナは介護の現場にも大きな影響が出ています。感染拡大を防ぐため事業を休止しても、新たな問題に直面しています。  静岡市駿河区にある通所介護施設「ぴぃーす」。身体、知的、どちらにも重い障害のある10代から30代の12人が通っています。先月開所したばかりですが、今は利用者が1人もいません。 松本みなみ施設長:「重症心身障害者の方は免疫もないので、感染したときに死とつながることが多いので」  たんの吸引といった医療的ケアやトイレや入浴に食事。介護の現場は、利用者と職員の濃厚接触が避けられません。そのため、先月下旬から事業を休止しました。ただ、感染リスクを避ける対策が別の問題を生んでいます。24時間、自宅で生活するストレスです。 松本みなみ施設長:「利用者さんのストレスも、ずっと家にいることは、とても私たちでは考えられないぐらいのものがあるんじゃないかなというのはあるので、スタッフ全員で電話連絡と動画の配信というのをやらせてもらっています」  この日、作っていた動画は絵本の読み聞かせ。ただ本を読むだけではなく、場面に合わせ、水を使って効果音も入れていきます。  配信された動画を見ている和田多恵子さん(22)。生まれつきの脳性まひで、介護なしでは生きていけません。今は、母親のわか子さんがつきっきりです。 わか子さん:「どうしても体を動かす回数が減ったり、刺激が減ったりするので、体が固まるのじゃないかとか、ちょっと笑う回数が減りましたね」  外に出たい気持ちはありますが、感染のリスクが頭から離れません。 わか子さん:「私自身が濃厚接触者に仮になったとしたら、じゃあこの子の面倒は誰がみるんだろうって。コロナにかかるイコール命にかかわると思っているので、そんな中でどうやって自分の子を守るかっていうと、もう絶対かからないという選択肢しかない」  家族の心も消耗する中、ぴぃーすからの動画がよりどころとなっています。 わか子さん:「ずっとうちの中で2人でいるので、外とつながっているっていう感じがものすごく心強いです。毎日楽しみに待っているし、いつも調子悪そうな顔してても動画を流すとすごくよく笑ってくれるんですよね」