中山忍「スーパーアイドルの妹という立場をずっと拒否してた」受け入れられたきっかけは姉・中山美穂のひと言
女優としてのキャリアを着実に築き、今年、芸能生活35周年を迎えた中山忍さん。先にスーパーアイドルとして活躍していた3歳年上の姉の「妹」として見られることに苦しみながらも、自分の道を着実に歩いてきました。そんな中山さんにお姉さんとの関係について伺いました。(全5回中の3回) 【画像】姉・中山美穂さんとますます似てきた?50代にはとても見えない忍さんの笑顔が素敵な写真集(全11枚)
■デビューすればすぐ「中山美穂になれる」はずが… ── 中山さんの芸能界デビューは当時かなりの注目を集めました。 中山さん:15歳で芸能界にデビューさせてもらったけれど、入ってすぐに「あれ?何か違うな」って気づきました。
当時の私は「デビューさえすれば“中山美穂”になれる」と思っていたんです。でも、芸能界のトップを走る姉とは注目度の高さが全然違う。今なら「そりゃあそうだよね。しかたないよね」とわかるけれど、あのころは納得するまで時間がかかりました。 もちろん、ひとりで納得する境地に達するのは難しくて、マネージャーが折にふれて「中山美穂がお姉さんっていうのはいいことなんだよ」と説明してくれました。「誰が聞いてもわかるような人がお姉さんなんだから、忍のことも説明しやすいでしょ」って。最初は「なんでよ」と心の中で反抗していたけれど、だんだんと「そうなんだな」と思えるようになりました。
中山さんのマネージャー:芸能界で売れるって、そう簡単なことではありません。ドラマでも1シーンや2シーンの端役で出させてもらいながら成長していくものなんです。 マネージャーは最初、どうにかしてプロデューサーに話を聞いてもらったり、「このタレントはこういうことができるんです」と売り込んだりする。でも、中山忍の場合は、無名でも「中山美穂の妹なんです」と言えばみんな興味を持ってくれた。こんなにありがたいことはなかったですよ。
■「忍は何をやっても大丈夫」姉のひと言に励まされた ── 順風満帆なように見えて、デビュー当時からいろいろな葛藤を乗り越えてこられたんですね。 中山さん:現実をなかなか受け入れられなかったし、ひねくれていたんですよね。でも、マネージャーがそういう自分の気持ちを解消しようと根気強く接してくれたし、お姉ちゃんは動じず何も言わない人なので、本当に助けられました。 以前、お姉ちゃんが私の出ている番組を見てくれたみたいで、連絡をくれて。「忍はね、何やっても大丈夫だよ。全然大丈夫!」って言うんです。