<ワクチンQ&A>いつ打てるの? 65歳以上は4月以降
まず2月17日から約4万人の医療従事者への接種が始まる。3月以降はコロナ患者に対応する約370万人の医療従事者ら。医療従事者を優先させるのは、職場での感染リスクが高いことに加え、医療提供体制の確保につなげるためだ。 【図解】ワクチン接種のスケジュール Q 医療関係者以外への接種が始まるのはいつ? A 次に優先的に接種を受けるのが65歳以上の高齢者だ。具体的には、来年3月末までに65歳に達する人(1957<昭和32>年4月1日以前に生まれた人)を指す。対象者は約3600万人。4月以降に接種が始まる見込みで、3月中旬以降に自治体から接種券(クーポン券)が発送される。接種を希望する場合には電話やインターネットで予約する。ただ、今のところ日程が確定していない。 日程が不透明なのは、世界的なワクチンの供給不足を受けて、欧州連合(EU)が輸出規制を強化したためだ。これにより、域外に出荷する前にEUの承認を得る必要が生じた。 高齢者の次が基礎疾患のある人(約820万人)や高齢者施設で働く人(約200万人)――と続く。感染すると重症化するリスクが高い人や、そうした人と接する機会が多い職場の人が対象となる。60~64歳の人(約750万人)も供給量が十分だった場合、このタイミングでの接種を想定している。 一般の人(16歳以上)はさらに後となる。供給量に応じて随時、接種が始まる見通しだ。今回は緊急を要する「臨時接種」との位置づけで、接種期間は来年2月までの1年間。【御園生枝里】