【ブリット・アワード2022】パフォーマー第一弾発表、カニエ『Donda 2』発表へ、アデル自己記録に並ぶ:今週の洋楽まとめニュース
今週の洋楽まとめニュースは、【ブリット・アワード2022】に関する話題から。現地時間2022年1月21日、【ブリット・アワード2022】のパフォーマー第一弾が発表され、エド・シーラン、ドージャ・キャット、デイヴ、ホリー・ハンバーストーン、リアム・ギャラガー、リル・シムズらの出演が明らかになった。2月8日に英ロンドンのO2アリーナにて行われる授賞式は、英ITVとITV Hubで放送され、国外の視聴者のために【ブリット・アワード】の公式YouTubeチャンネルでも配信される。今年の【ブリット・アワード】では、アデル、エド・シーラン、デイヴ、リトル・シムズが最多となる4部門にノミネートされている。また、2部門の候補に挙がっているドージャ・キャットは、同授賞式初出演となる。他にも、オリヴィア・ロドリゴ、ABBA、マネスキン、コールドプレイ、ビリー・アイリッシュ、セントラル・シー、リトル・ミックスらがノミネートされている。英国レコード産業協会(BPI)が主催する【ブリット・アワード】の今年の司会は、コメディアンのモー・ギリガンが務める。 【ブリット・アワード2022】エド・シーラン/リアム・ギャラガー/ドージャ・キャットらのパフォーマンス決定 1月27日、カニエ・ウェストが最新アルバム『Donda』の続編となる『Donda 2』を2月22日にリリースすると発表した。昨年Ye(イェー)に改名したカニエは、火のついた家にリリース日が書かれた看板広告の画像をSNSに投稿し、「DONDA 2 COMING 2 22 22 EXECUTIVE PRODUCED BY FUTURE」と綴り、フューチャーが今作のエグセクティブ・プロデューサーを務めていることも明かした。2021年にリリースされ、カニエの亡き母の名を冠した27曲入りの『Donda』の続編となる本作は、彼の10枚におよぶスタジオ・アルバムの中で初の続編プロジェクトとなる。今回のリリース発表に際して、共演者やリード・シングルなどの情報は解禁されていない。米Complex誌は、1月初頭に元G.O.O.D. MusicのCOO/現ユニバーサル・ミュージック・グループのA&R担当上級副社長であるスティーヴン・ヴィクターの言葉を引用して、「Yeは新しい傑作“Donda 2”に取りかかっている」と報道した。この際、ヴィクターは「想像以上に早くリリースされるだろう。すでに進行中で、止められない」と付け加えていた。 カニエ・ウェスト、『Donda 2』を2/22にリリースすると発表 毎年開催されている【レコード・ストア・デイ】(RSD)の15周年を記念して、テイラー・スウィフトが初代【RSD】グローバル・アンバサダーに就任することがわかった。今回の発表で、【RSD】はテイラーの再録アルバム『フィアレス(テイラーズ・ヴァージョン)』と『レッド(テイラーズ・ヴァージョン)』にちなんで、「【RSD】アンバサダー(テイラーズ・ヴァージョン)」とSNSに綴り、「世界中の独立系レコード店の文化を祝う手伝いをする初代グローバル【レコード・ストア・デイ】アンバサダーに就任いただき、感謝します@taylorswift」と続けた。今年の【RSD】は4月23日に開催予定。テイラーは声明で、「新旧の音楽を見て回ったり、探索したり、発見するこれらの場所は、私にとって常に神聖なものでした。音楽を愛する情熱を永続させ、培う手助けをするレコード店はとても重要です。レコード店はライブ・イベントの場所でもあります。音楽を心の底から純粋に愛する人々を雇用しています。彼らやレコード店はここ数年大変な時期を過ごしました。このような小規模のビジネスが生き残り、風変わりで、そして個性的でいられるように、私たちはこれまで以上に支援する必要があります」と述べている。 テイラー・スウィフト、初代【レコード・ストア・デイ】グローバル・アンバサダーに就任 さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、アデルの「イージー・オン・ミー」が10週目の1位を獲得した。昨年10月30日付チャートで1位を獲得してから、約3か月間で通算10週(非連続)の首位を獲得した「イージー・オン・ミー」。アデルの楽曲では、2015年から16年にかけて同10週をマークした「ハロー」と並ぶ自己最長記録で、首位獲得総週を通算34週目に塗り替えた。10週を超えるNo.1タイトルとしては歴代41曲目で、昨年の6月から9月にかけて同10週を記録したBTSの「Butter」以来の快挙となる。今週2位に浮上したのは「秘密のブルーノ」。ミラベルと魔法だらけの家』のサウンドトラックから先週4位まで上昇した「秘密のブルーノ」は、週間3,240万回(12%増加)を記録してストリーミング・チャートで3週目、9,400(17%増加)を売り上げて、セールス・チャートでも先週の3位から1位に浮上し、主要2チャートを制した。ディズニー・アニメーション映画の楽曲としては、『アラジン』よりピーボ・ブライソン&レジーナ・ベルの「ホール・ニュー・ワールド」(1993年)が記録した1位に続く歴代2番目の順位で、今後首位に到達すれば約30年ぶり、2曲目の快挙となる。 【米ビルボード・ソング・チャート】アデル「イージー・オン・ミー」通算10週目のNo.1、『ミラベルと魔法だらけの家』から2曲TOP10入りの快挙 そしてアルバム・チャートでは、『ミラベルと魔法だらけの家』のサウンドトラックが首位に返り咲き、2週目のNo.1を獲得した。昨年末にディズニープラスで配信がスタートしたことにより、1月15日付チャートで1位を獲得した同サントラは、先週1位にガンナの『DS4Ever』が、2位にザ・ウィークエンドの『ドーンFM』が初登場したことで3位にダウンしたが、アルバム・セールスが4%増加の17,000に、アルバム・ストリーミング(SEA)は10%増加の84,000にそれぞれ上昇し、累計104,000ユニット(9%増加)を獲得してトップに再浮上した。週間ストリーミングは1億2,533万回を記録している。映画のサウンドトラックが2週以上首位を獲得したのは、2018年から2019年に通算4週をマークしたレディー・ガガとブラッドリー・クーパーによる『アリー/スター誕生』以来約3年ぶりで、ディズニー・アニメーションとしては、2014年に通算13週を記録した『アナと雪の女王』以来8年ぶりとなる。 【米ビルボード・アルバム・チャート】『ミラベルと魔法だらけの家』サントラ首位返り咲き、ザ・ルミニアーズ4作連続のTOP10入り 今週のその他の注目ニュース レックス・オレンジ・カウンティ、ニューALでタイラー・ザ・クリエイター/ベニー・シングスと再共演 コールドプレイのクリス・マーティン、BTSとのコラボ曲誕生秘話と今後のAL制作について語る リアーナ、約17億円を気候の公平性に取り組む18団体に寄付 メアリー・J.ブライジ、ハーフタイム・ショーで披露する予定の曲について語る ザ・ベンチャーズのギタリスト、ドン・ウィルソンが88歳で死去