Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

“農高生の甲子園” 中止 夢見た優勝、開催なら3密…納得、前向く でも、悔しい 県立静岡農高

配信

日本農業新聞

地域のため研究 商品化 「諦めない」

 大会の中止で、プロジェクト発表もできなくなった。生徒たちにとってはこれも大きな心残りだ。プロジェクト発表は大会の「花形」。生産・流通や商品開発、食文化の継承など大きく3分野に分かれ、分野ごとに研究内容を競い、日本一を決める。全国大会には各分野9チーム、計27チームしか出場できない狭き門だけに、晴れの舞台となる。  昨年度県大会を突破し、関東ブロック大会まで進んだ静岡農高3年生の「松葉班」も全国大会を大きな目標の一つとして研究を進めてきた。今年は、県大会突破と全国大会での優勝を夢見てきた。  「自分の県で開かれる全国大会に出場して最優秀賞を取りたかった」。同班の兵庫未桜さん(18)、笹本結妃さん(17)、塚本悠里香さん(17)は口をそろえる。  同校は世界遺産の「三保松原」を保全する研究をしてきた。3人は松葉から乳酸菌の優良株を分離し、能力を高めて特産品作りにつなげる研究をする。2年生の時に乳酸菌を分離する基礎研究を行い、3年生の今年、製品作りを完成させて発表に臨む予定だった。  全国大会以外にも例年なら発表機会はあるが、今年はコロナ禍で開催が見通せない。それでも研究は、前向きに続けている。「研究はもともと地域のための活動。地域との関わりをつなぐものにしたい」と兵庫さん。塚本さんは「商品化することが目標。成果をしっかり残したい」。笹本さんも「大会がなくても、研究結果は残すことができる」と前を向く。培養した乳酸菌はパンに使い、製品化する予定だ。

【関連記事】