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黒島結菜×伊藤健太郎が放つプラスのエネルギー キュンポイント満載『アシガール』を見逃すな

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リアルサウンド

 4月のこの時期、本来ならば各局が力を入れて制作する春ドラマが一気にOAされるはずだった。が、ご承知の通り、新型コロナウイルス感染防止の観点から、今はどの現場も撮影をストップしている状態である。 【写真】見つめ合う黒島結菜と伊藤健太郎  と、少し暗いトーンで始めてしまったが、ここで嘆いていても仕方がない。新作ドラマの放送が厳しい今、各テレビ局は過去の人気作や話題作を再放送という形で提供しており、オンタイムで放送を観ていなかった視聴者の取り込みに成功しているとも聞く。  今回はそんな再放送ドラマの中でもお薦めしたい一作、2017年にNHKでOAされ、大きな反響を呼んだ『アシガール』から2つの見どころポイントを紹介したい。 ●黒島結菜×伊藤健太郎、ブレイク直前のふたりの輝き  最初に言ってしまおう。『アシガール』が視聴者から大きな支持を得た最大の理由が、主役の速川唯(唯之助)を演じた黒島結菜と、若君こと羽木九八郎忠清役、伊藤健太郎(当時=健太郎)のまっすぐでフレッシュな演技だ。  速く走ること以外、特に取り柄がない女子高生の唯が、弟の作ったタイムマシンをうっかり触って戦国時代にタイムスリップ。そこで若君に一目ぼれした唯は、男子・唯之助として彼に仕えることを決意。  平成の16歳そのままの感性で戦国時代のさまざまな不条理に異を唱え、若君に「イケメン!」と胸をときめかせて、彼のために奔走する唯の姿はとにかく愛おしく、全力で応援したくなる。  また、若君役の伊藤健太郎も、凛々しさと弱さとを行き来する姿が美しい。唯に惹かれながらも自らの立場や民(たみ)のことを思うと軽率な行動はとれない。そんな苦悩と彼女との出会いで得たさまざまな気づきから成長していく表情の変化が見事である。  『アシガール』を経た黒島結菜は、2019年のNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』で金栗四三(中村勘九郎)が教える高校の生徒・村田富江役としても見事な走りを見せ、大正時代の女子の自立を鮮やかに体現。朝ドラ『スカーレット』(NHK総合)では喜美子(戸田恵梨香)の夫・八郎(松下洸平)に淡い恋心を抱きながらも工房を去る弟子の松永三津役で強い印象を残した。  伊藤健太郎も2018年の『今日から俺は!!』(日本テレビ系)で昭和感バリバリのツッパリ・伊藤真司役を好演しブレイク。『スカーレット』では志半ばにして白血病で旅立つ喜美子と八郎の息子・川原武志を演じ、硬軟どちらの芝居も高い評価を得ている、  『アシガール』ではそんなふたりがブレイク直前のパワフルで粗削り、そして最高にキラキラした演技を魅せている。ノンストップで“爆走”する唯と若君の鮮やかなエネルギーを受け取ってほしい。 ●キュンポイント満載の少女漫画感  そもそも『アシガール』は森本梢子が描く少女漫画が原作。設定から、女子高生が弟の作ったタイムマシンで戦国時代にタイムスリープして、一目ぼれした若君を救うため足軽として奔走し、ふたりが恋に落ちるというSF戦国ラブコメディだ。  少女漫画原作のラブコメにハズせないのが“キュンポイント”。若君が唯を抱きしめた時のシチュエーションや、ふたりが平成に飛び制服姿でデートするアレコレなど、少女漫画原作ならではのラブコメ・キュンポイントがドラマ内のさまざまな場面に散りばめられている。  そんな“キュンポイント”を支えるのが女性クリエイティブスタッフたち。『アシガール』は原作者をはじめ、脚本(宮村優子)、音楽(冬野ユミ)、演出(中島由貴)、制作統括(内田ゆき)と、メインの製作スタッフの多くが女性。そう、女性視聴者のツボをつく“キュンポイント”を外さない布陣なのだ(チーフ演出の中島氏と制作統括の内田氏は『スカーレット』でも組み、黒島・伊藤を起用している)。  NHKが放送したドラマの中でも『アシガール』公式掲示板への視聴者感想投稿数は他作品と比べ群を抜く多さで、制作統括の内田氏も同掲示板で感謝の意を表明。また、通称“アシガールラバーズ”と呼ばれる作品ファンのアツい思いが結実し、2018年には1時間半のSPドラマが放送された。NHKの土曜枠のドラマとしては珍しく、DVD-BOXも販売されている。  この状況がいつ収束するのかわからない、リアルな生活の見通しが立たない。そんな今だからこそ、プラスのエネルギー溢れるドラマで気持ちを上げていくのもアリではないだろうか。  ということで、今回は『アシガール』第1話「見参!戦国女子高生」から伊藤健太郎演じる若君のキュンぜりふで締めたいと思う。 「しっかりつかまっておれ!!」

上村由紀子

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