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10年で3500種食べ比べ! 千葉県産米の新品種「粒すけ」開発の舞台裏

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千葉日報オンライン

 千葉県農林総合研究センター水田利用研究室の室長として、米の新品種「粒(つぶ)すけ」の開発を手掛けた西川康之さん(58)。千葉市内のホテルで3日に行われたデビューイベントでは、森田健作知事らと一緒にステージに登壇。手塩にかけた「粒すけ」の“晴れ姿”を穏やかな笑顔で見守った。  開発は2006年にスタート。県内で多く生産されているコシヒカリは食味が良いものの、背丈が伸びやすく倒れやすいという短所があった。「コシヒカリよりもおいしくて、生産者が作りやすいお米」を目標に掲げた。  3年目まではコシヒカリと県の品種を交配し、新品種の特性を観察。掛け合わせた県の品種はコシヒカリの“弱点”を補うよう茎が短くて、倒れにくい品種を選んだ。4年目からは食味を確認。収穫時期には炊飯器を7台用意し、1日7品種を食べ比べた。同イベントで「10年間で延べ3500品種の試食を重ねた」と明かした。  「おいしい。県にとって明るいニュース」と森田知事に祝福を受けた粒すけは、大粒で程よい粘りと弾力が特徴。開発者はさらに「長雨や強風に負けない強さを持ち、安定して生産できる」と胸を張り「1人でも多くの人に食べてほしい」と期待した。  13年かかった粒すけ開発は一区切り。その視線は早くも次の新品種を見つめている。「生産者に喜んでもらえる品種」の軸はぶれずに「次はおいしい早場米の開発を目指す。早場米はその年の米の顔になる。千葉県が全国有数の稲作の産地ということを多くの県民が知るきっかけにしていきたい」。

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