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試合前練習から勝負は始まっていた Tリーグ史上ベストゲームの裏側

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後半3本奪取で逆転勝ち 「荘さんはプロ」

――ハーフタイム明け、有延選手がピッチフォード選手に金星をあげました。 張:もう、0-2で負けそうということは忘れて、なるべく自分の顔に出ないように、有延にアドバイスしようと思ってました。YGサーブが効いてたからサーブ3球目で攻めようとか作戦を伝えることだけに集中しました。 最初は有延が慣れていなくて緊張した部分があって、レシーブが全然できてなかった。でも段々慣れてきて勝てたのでよかったと思います。 ――最後は神選手とのキャプテン対決を吉村選手が制しました。 張:あれはすごかった。真晴があんなに波がなくプレーできたのは久々に見たって感じですね。圧倒的で素晴らしいと思いました。 ――勝負を決めるビクトリーマッチは荘智淵選手を起用しました。坂本監督は、朱世赫選手が試合前に練習をしてたからどこかで出てくるのではと迷ったと。 張:試合前に練習するとき2台しかなかった。チームメンバーが多いので、普通試合に出ない選手は練習しない。でも朱さんには「もうバリバリに練習してください」と伝えて、誰が出るかわからないようにしようと。この日の試合は大事なのである程度カモフラージュしようと思い、指示したらすぐやってくれました。 3番の有延の後にビクトリーマッチのオーダーを提出するのですが、僕は荘さんを出すことを考えてました。彩たまは(松平)健太だろうという予想で「荘さんもう一回健太ですがどうですか?」と聞くと「やります」と。 同じ日で負けた人にもう一度当たるのは、気持ちの整理が難しいと思う。でも荘さんはベテランでプロ。ちゃんと気持ちの調整をできていたのでよかったです。

有望な若手も加入し描く来季の展望

――荘智淵選手などベテラン選手の存在は大きいですか? 張:荘さんや朱さんの姿勢には見習うことが多いんです。荘さんは勝っても負けても試合を見返す。特に負けた試合の動画を多く見るんですよ。それは素晴らしい。負けた後のインタビューも、たぶん誰より悔しいはずなのに、笑顔で対応している。 朱さんも、村松(雄斗)が来るたびに、ダブルスのやり方とかパターンとか、隠すこと一切なく教えてます。村松にとっても、僕にとっても、いい経験です。 ――ベテラン勢に加えて、来季はチームに、新戦力の平野友樹選手や、吉村和弘選手、戸上隼輔選手、宇田幸矢選手と若手メンバーも加入します。 張:豪華ですよー。去年まではベテランが多くて、若手が入って雰囲気、勢いが変わると思います。今どういう風に使うかまだ全然わからないですけど、選手たちと話をして、常にベスト状態の選手を使えるようにやっていきたい。 若手を育てたいという気持ちが早川さん(周作・琉球アスティーダ代表)もあるし、どうやって育てるかは僕に任せられてる。若手にはいろんな大事な場面でチャンスをあげて、経験は積ませてあげたいと思っています。 ――最後にサードシーズンに向けて、監督の意気込みは? 張:監督は初めてだったのでセカンドシーズン前はすごい不安でした。ストレスが半端なくて皮膚炎にもなりました(笑)。でもシーズン開始後、選手に会って少しずつ楽になって、2位になれたので自分の価値を少し出せたかなと思います。選手も多くなって、少しずついい方向にいってる。 次こそチャンピオンになりたい。優勝を目指して頑張ります。 取材:槌谷昭人(ラリーズ編集長)

山下大志(ラリーズ編集部)

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