知事選挙の告示まで１カ月。 自民が独自候補の擁立を見送る方針を固め、無投票となる可能性が高まりました。 唯一、出馬表明している現職の吉村さんは、各政党への支援を呼びかけています。 ７日、吉村さんが訪れたのは、知事選への独自候補擁立を目指してきた自民党県連です。 これまで選挙や県議会で度々衝突してきた両者ですが、山形新幹線の高速化や大雨対応などをめぐり、徐々に接近しています。 【吉村美栄子氏】 「出馬のご挨拶です。言葉では『ご支援よろしくお願いします』とは申し上げた」 吉村さんは、「大雨への復旧対応には自民党との協力が必要」などと述べ、支援を要請したということです。 関係者によりますと告示日が迫っていることや、災害対応の必要性などから、県連は候補者擁立を見送る方針を固めたということです。 １５日に開く会合で、正式に決定する方針です。 【自民党県連遠藤利明　会長】 「あくまでも近々開く支部長・幹事長選挙対策委員会の議論をへて決定させていただく」 吉村さんは７日、立憲、国民、共産に同じように支援を要請しました。 中でも、自民と知事の距離感に警戒感を示してきた共産。 吉村さんの過去の選挙では、「自主的支援」などの対応をとってきました。 本間和也県委員長は、「吉村県政の１６年間を一定程度、評価している」と述べた上で、今後は、政党推薦の有無を重視するとしました。 【共産党県委員会本間和也委員長】 「（吉村知事に）どの党にも推薦は求めないとつまり自民党にも推薦を求めることはしないということを きちんと答えていただいたのでその点は大事な点だった」 共産も近く、会合を開き、知事選への対応を決める方針です。 知事選の告示は来月９日。 今のところ出馬を表明したのは吉村さんのみで、無投票となる可能性が高まっています。 【吉村美栄子氏】 「何党だからとかそういうことではなくて本当に全員の皆さんのお力添えのもとに一緒になって復旧・復興に取り組んでいかなければ」