日本球界も注目した〝二刀流〟 150キロシンカー野手がレッドソックスと契約
吉田正尚外野手(31)が所属するレッドソックスにユニークな〝二刀流〟が加わる。今季はロイヤルズ傘下3Aオハマでプレーしていたネイト・イートン外野手(27)がレッドソックスとマイナー契約を結んだと20日(日本時間21日)、米メディアが伝えた。 イートンは二塁、三塁、外野三つのポジションをこなすユーティリティープレーヤー。大リーグ12球団近くからマイナー契約のオファーを受け、日本や韓国の球団も興味を示していたと言われ、ちょっとした争奪戦になっていた。 イートンのメジャー成績は2022年と23年にロイヤルズで計72試合に出場し、通算打率2割1厘、1本塁打、13打点。今季はメジャー昇格できず、3Aで打率2割5分2厘、16本塁打、60打点、27盗塁を記録した。特出した成績でもないイートンがなぜモテモテなのか。実はこの男、魔球も操る快速球右腕でもあるのだ。 イートンが米球界に衝撃を与えたのは23年4月10日のレンジャーズ戦で、大量リードを許した8回にプロ初登板して150キロ超えを連発。空振りを奪った93・3マイル(約150・2キロ)で17インチ(約43・2センチ)も曲がるシンカーには大きなどよめきが起きるなど1回無失点の快投を披露した。その後はマウンドに上がっておらず、再登板を期待する声が上がっていた。 レッドソックスの春季キャンプに招待されるイートンが40人のロースターに入った場合、78万ドル(約1億2000万円)を手にするという。〝魔球野手〟の今後から目が離せない。
東スポWEB