脳科学とAIの融合に取り組む中国ベンチャー、認知機能障害に特化したVR医療機器を開発
人工知能(AI)と脳科学を融合させた医療機器を開発する中国ベンチャー「虚之実科技(Xuzhishi Technology)」がこのほど、シリーズAで数千万元(数億円超)を調達した。星陀資本(TS Capital)が出資を主導し、AIalpha Venturesなども参加した。 虚之実科技はデジタル技術をさまざまな脳疾患の治療に応用するため、AI技術や仮想現実(VR)・空間コンピューティング技術、脳イメージング技術、計算論的神経科学、脳神経医学などの学際的分野を手がける人材を国内外から集め、世界をリードする脳医学の研究とイノベーションに取り組んでいる。 同社が開発した業界初の認知機能障害に特化したVR医療機器は、この分野では初めて中国の医療機器登録証を取得。すでに国内200カ所の病院の神経科、精神科、小児科、リハビリテーション科に導入され、延べ100万人以上の患者が利用したという。また、欧州連合(EU)の安全基準への適合を示す「CEマーク」のほか、英国医薬品・医療製品規制庁(MHRA)や東南アジア諸国連合(ASEAN)の認証を取得しており、海外にも輸出されている。 (36Kr Japan編集部)