航海安全や豊漁願い “和布刈神事” 奈良時代から続く伝統行事 北九州市門司区
テレビ西日本
旧暦の元日にワカメを刈り取り豊漁や海の安全を祈る新春恒例の和布刈神事が、北九州市で行われました。 北九州市門司区の和布刈神社で毎年、旧暦の元日に行われるこの神事は奈良時代から続く伝統行事ですが、2021年は新型コロナを受けて室内の神事は中止し、来場者にマスク着用を呼びかけた上で屋外での神事だけ実施されました。 干潮が近づいた午前2時半、烏帽子に狩衣姿の神職がたいまつの明かりを頼りに関門の海に入り、岩場に芽吹いたワカメを探します。 ワカメはほかの植物に先駆けて芽を出すことから幸福を招くとされ、かつてはこの神事で刈り取られたワカメが朝廷に献上されていたということです。 航海の安全や豊漁を願ってワカメは神前に供えられ、見物に訪れた人たちも手を合わせていました。
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