「十六茶」発酵素材でリブランディング 環境配慮素材の新容器も導入し「人にやさしく、地球にやさしい」 アサヒ飲料
アサヒ飲料は、ブレンド茶飲料「十六茶」ブランドをリブランディングして21年販売目標である前年比10・1%増の2370万ケースを目指していく。 無糖茶飲料市場の中で緑茶ブランドなどから新商品の投入や情報発信が活発化される中で「競合無糖茶との比較の中で若干存在感が薄れてしまった」(相生宏之常務執行役員マーケティング本部長)のがリブランディングの背景。 リブランディングでは、健康価値と環境配慮訴求を強化し、3月9日に「十六茶」本体をリニューアル発売する。 「コロナによる生活者の健康意識や社会貢献意識の高まりもあり、従来からある『十六茶』の独自価値に加えて、今回、“人にやさしく、地球にやさしい”を実現するべく新しい要素を加えることで生活者と社会に寄り添うブランドとしてリブランディングしていく」と意欲をのぞかせる。
「十六茶」の独自価値は、16の健康素材をブレンドして、カフェインゼロ・アレルギー特定原材料等28品目不使用・乳児用規格食品に仕立てられている点にある。 新たに付加する健康価値については、原料にハトムギを乳酸菌で発酵させた素材を新たに加えて、素材の力を引き出すための高温抽出製法を新たに採用する。これにより、一層香ばしく豊かな味わいへと磨きをかけた。 このブラッシュアップに伴い賞味期限を9ヵ月から12ヵ月月へと延長し食品ロス削減にも貢献していく。 容器は、PET 再生樹脂とバイオ素材樹脂の環境配慮素材を使用した環境にやさしい新容器「ネイチャーボトル」を新たに採用して化石由来のPET使用量とCO2排出量を削減。CO2排出量は2割程度の削減を見込んでいる。
パッケージには、環境配慮素材を使用していることが一目でわかるように「アサヒ飲料環境ロゴ」を印字している。 「『十六茶』をアサヒ飲料が目指す環境の取り組みを象徴する商品として、店頭などでも分かりやすくアピールをしていく。特に若い世代が環境への関心が非常に高いという調査があり、環境への姿勢をお伝えしていくことが今後のマーケティングの1つのポイントになると考えている」という。