撮影スタイルが拡張した「Galaxy Z Fold2」のカメラは、初号機より格段に面白い!
いやあ、実に面白いスマホカメラと出会ってしまったのである。もう予想以上に面白い。前モデルより格段に面白くなっている。 開いた大画面で撮影している様子 面白いかどうかでカメラを語られても困るだろうけど、最初の感想が「何これ、面白い!」だったのだから、しょうがない。 それが、閉じるとスマートフォンとして、開くと巨大画面のタブレットとして使える、折りたたみスマートフォンの代表作「Galaxy Fold」の後継機「Galaxy Z Fold2」だ。そういえば昔、大画面のスマートフォンをファブレットと言っていた気がする。すっかり聞かなくなったけど。 構造としては前モデルと同じなのだけど、その後登場した「Galaxy Z Flip」で採用された機構も取り込んでいて、パカパカ開いたり閉じたりする折りたたみ式の面白さが強化されたのである。 前モデルと比べて大きく違うのは、カバーディスプレイが大きくなって折りたたんだ状態での使用感がグッと良くなったことと、開いたときのカメラの挙動が2パターンになったこと。
5通りから好きな撮り方でどうぞ
取りあえず、撮り方のパターンを把握するだけで苦労したのである。バリエーションが多い。何しろアウトカメラだけで撮り方が5通りもあるのだ。 1つ目は折りたたんだ状態でカバーディスプレイを使う方法。カバーディスプレイもほぼ全面になりカメラも使いやすくなった。 とっさに写真を撮りたいとき、サッと取り出してすぐ撮れるのがよい。側面の電源キーを2回連続で押すとカメラが起動する設定にしておけば、すぐに撮れる。 次は開いての撮影。カパッと開くと超大画面のフルスクリーンカメラになる。7.6型である。両手で持って撮るのが基本なのでシャッターボタンは右側にくる。左手でシャッターを押したい人は上下逆に持つといい。 これはなかなかの迫力だ。ただ、ボディーが大きい分しっかり支えようと深く持っちゃうと、左手の指が画面を触ってしまい、右手でシャッターボタンをタップしても認識されないことがあった。この辺は対策してほしい。 さらに90度近くに折りたたむと、ディスプレイを上下に分けて使うことができる。 上半分は完全にファインダーとなり、下半分で直前に撮った1枚と各種操作系が並ぶ。下半分がコンソールになる感じだ。 このときに撮った、ソファの背で昼寝をしているうちの猫。 これはボタン1つで切り替えることもできる。右上のボタンをタップすればいい。 4つ目は「アウトカメラ自分撮り」。開いた状態でカバーディスプレイを使って撮影するのである。 カバーディスプレイで自撮りカメラに切り替えた後、右上にある「自分撮り」ボタンを押して本体をカパッと開くと、アウトカメラを使った自撮りができるのだ。 アウトカメラを使うので、13mm相当の超広角カメラで自分撮りって技も使えるのである。 これは面白い。13mm相当の超広角カメラで自分撮りって技はなかなかできない。 膝に乗っかった猫を撮れるのだ。 さらに、アウトカメラ使用時にカバーディスプレイにも画像を出すことができる(画面左上のオフになっているボタンをタップしてオンにすると、カバーディスプレイにも画像が表示される)。そうすると、撮られている方も自分がどんな風に撮られているか確認できるのだ。 この自在な撮影バリエーションは折りたたみ式端末にしかできない技。これだけで欲しくなるかも。 欠点は、ボディーが大きくて重いので、あれこれやっていると端末を落としそうになることと、不用意に画面に触れてしまって誤操作しちゃうことくらいだ。