ハイセンスから浪費家まで…。米大統領の個性あふれる「ホワイトハウス改装の事件簿」
世界で最も有名な建物の一つにもかかわらず、ホワイトハウスの内部がどのように進化してきたかを知る人は意外に少ない。歴代の大統領の好みやビジョンによって何度も変更され、変化の歴史が隠されている。 【写真】歴代大統領が暮らした「ホワイトハウス」内部に潜入
釣りへの情熱から生まれた部屋も
エイブラハム・リンカーンがホワイトハウスに到着すると、彼の妻は議会から2万ドルの予算を与えられ、インテリアデザインに情熱を傾け続けた。その情熱は予算オーバーとも言われる額まで達し、じゅうたんから磁器の食器に至るまでさまざまなものを買い集めたという。
フランクリン・デラノ・ルーズベルトは建物西翼に水槽と釣り道具を配したオリジナルの会議室を作った。この部屋には水族館や釣り道具が設置されており、後任の大統領もこの部屋を保存した。ジョン・F・ケネディはメキシコで釣ったカジキを飾っていた。
リラックスしたモダンエレガンスを好んだオバマ夫妻
オバマ政権下では、インテリアデザイナーのマイケル・S・スミスの指導のもと、調度品は洗練された現代的な美学を備えたものになった。スミスは、オバマ夫妻の娘たちに家庭的で快適な環境を提供することが主な目的だったと説明している。
トランプ政権ではクラシカルで豪華なスタイルを好み、インテリアデザイナーのタン・カンナリカムと協力した。執務室にあった深紅のカーテンは金色のカーテンに取り換えられ、オバマ夫妻が好んだマーティン・ルーサー・キング・ジュニアの胸像の代わりにウィンストン・チャーチルの胸像が再登場した。 ホワイトハウスはアメリカの歴史とともに進化を続けている。次期政権下のホワイトハウスにはどのような変化が訪れるのだろうか? 空間の内装やインテリアにもご注目を。
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