20代女性養護教諭「目をぶったのになんで吐くの?」 救急車呼んでもらえず…顔面骨折の小5男児が状況語る 名古屋
母親「他人の子どもでも私なら救急車を呼んでいる」
名古屋の小学校で、児童が顔面を骨折する大けがをしたにもかかわらず、学校が救急車を呼ばなかった問題で、男子児童が当時の状況を語りました。 「目をぶったのになんで吐くの?」と救急車呼ばず…大けがの小5男児は全治3か月 (大けがをした男子児童) 「保健室の先生が僕にちょっときつい言い方で『目をぶったのになんで吐くの?』って言った。怒られている感じ。もうちょっと優しくしてほしいな」 5日午後1時過ぎ、名古屋市昭和区の小学校で、10歳の5年生男子児童が休み時間に友達をおぶって遊んでいたところ、転んで左目のあたりを強打しました。 男子児童は保健係のクラスメイトと保健室に行き、ものが二重に見えることを訴え嘔吐もしましたが、20代の女性養護教諭から「目をぶつけたのになんで吐くのか」などと言われて、救急車を呼んでもらえなかったということです。 救急車を呼んだのは、学校に駆け付けた児童の母親でした。 (男子児童の母親) 「(息子は)ベッドで寝ていたんですけれど、(顔色が)真っ青っていうか、血の気が引いている感じで、その時は『気持ちが悪い』と言って吐いていたので、誰が見ても親だからではなくて、他人の子どもでも私なら救急車を呼んでいる。怒りしかない」 男子児童は病院で緊急手術を受けて、8日退院する予定ですが、ものが二重に見える状態は、少なくとも3か月は続くと見られるということです。
校長も保健室で様子を見ていた
この件を受けて、名古屋市教育委員会は7日午後… (名古屋市教育委員会指導部指導室 小島治彦首席指導主事) 「学校から速やかに救急搬送することが適切であったと考えている。おわび申し上げます。申し訳ございませんでした」 名古屋市教育委員会は、校長も保健室で児童の様子を見ていたと明らかにした上で、今回の学校側の判断についてこう説明しました。 (名古屋市教育委員会指導部指導室 小島治彦首席指導主事) 「患部に腫れや変色が見られなかったこと、眼球が動いていた様子から、病院に学校から連れていくのではなく、保護者に来ていただいて、一緒に様子をみてもらうという判断をした」 名古屋市教育委員会は、速やかに救急搬送すべきだったとして、今回の対応は不適切であったとしました。 今後、市内全ての公立学校に対し、子どもがケガをした際の適切な対応を徹底させ再発防止に努めるとしています。
CBCテレビ