政治家転身は「何とも言えない…」 「(盛り土問題は)皆さん認識が甘かった…」 静岡・難波副知事きょう任期満了
政治活動への意欲は?市長選出馬は?
あす18日からはリニア新幹線と熱海土石流災害の担当理事に立場を変えて、県の一般職員として職務に当たります。 Q:今後立場は変わって理事として、継続して重要課題に取り組むことになりますが、どのような姿勢で臨みたいか? 難波喬司 副知事:「これまで通りきっちり対応することが大事だと思っています。もう一つは論理性ですね。決して変なことは言わないと。科学的あるいは工学的見地から、きっちり論理立てして物を言うというのが非常に大事だと思っていますので、それはこれからも続けていきたいと思っています。 それから熱海についてはですね。一日も早く住民の方が戻って来られるようにすることが非常に大事ですので、こちらはとにかく結果を早く出すということに努めていきたいと思っています」 また任期中に公務以外で大きく注目されたのが3年前の静岡市長選です。川勝知事の意向や経済界からの声に押され、ギリギリまで出馬を模索しましたが…。 Q:任期中に静岡市長選の出馬を模索して断念した経緯があったが、来年春に再び静岡市長選が控えているという中で、今後政治活動への意欲はありますか? 難波喬司 副知事:「私は政治活動には全く意欲がないんです。前回の市長選の時も政治活動という意味では見ていないです。行政の実務をしっかりやる能力のある人が市長になるべきだと私は思っています。今回8年間副知事をやらせていただいて、自分で言うのもなんですけど、国でやっていた時よりも、私はこういう地方行政の方に適性があると非常に思っています。現場の実務を回すことが、非常に自分としては得意と言うのもちょっと生意気な言い方ですけど、それをやるのが自分の能力としては一番発揮できるのかなと思っています」 Q:今後周りから声があったら出る可能性も視野に入れるとか、ひとつの選択肢? 難波喬司 副知事:「それは何とも言えないですね。そういった仕事をしたい気持ちはもちろんありますので、それと選挙は別の問題ですので、とにかく何らかの形で地域のためになる仕事をやるということを是非これからも続けていきたいと思っています」
後任人事は難航…
一方、難波副知事の後任はまだ決まっておらず、人事は調整が難航しているとみられます。 川勝平太 知事(12日):「後任の件につきましては残念ながら相手の事情がございまして、5月臨時会への提案は見送ることにいたしました。6月の定例会に新しい副知事案を出すかどうかということですけど、できればそうしたいと思っておりますけれども、確定的なことは申し上げることができないということです」