「日本最東端」東根室駅を廃止へ 花咲線、鉄道ファンに人気も採算は厳しく JR北海道
JR北海道は13日、公式サイトで来年3月15日のダイヤ改定計画を発表し、「日本最東端の駅」として知られる花咲線の東根室駅(根室市)など、5つの無人駅を廃止すると発表した。最東端の駅は根室駅となる。 花咲線は根室線のうち北海道東部の135キロ(釧路―根室間)の愛称で、この区間を約2時間半で結んでいる。JR北海道は深刻な不採算から花咲線も含め、全路線の約半分を「単独では維持困難」と位置づけている。 その一方で花咲線は車窓から見える海岸線や、国の特別天然記念物タンチョウが営巣する別寒辺牛湿原(厚岸町)の風景が美しいと、鉄道ファンや観光客に根強い人気がある。またJR北海道や沿線自治体は花咲線を「地球探索鉄道」と銘打って、観光客を呼び込もうとしている。乗客がスマートフォンを利用して、車窓や沿線の音声ガイドを受けられる仕組みなども作っている。