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惨敗の大阪で「やべえ、おもしれえ」と感じた37歳福士 名古屋で「五輪いけたらラッキー、みたいな」

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中日スポーツ

◇3・8名古屋ウィメンズマラソン出場有力選手

 東京五輪女子マラソン代表の最終選考会を兼ねる名古屋ウィメンズマラソン(中日新聞社など主催)が8日にナゴヤドーム発着で行われる。今大会では日本人1位かつ、1月の大阪国際女子マラソンで松田瑞生(ダイハツ)が記録した2時間21分47秒を切った選手が3枠目の代表切符を得られる。泣いても笑っても五輪へのラストチャレンジ。キルワ(バーレーン)の持つ2時間21分17秒の大会記録にも迫る高いハードルに挑む、有力選手を紹介する。 【写真】大迫傑ガッツポーズ!また日本新  長い競技人生。そのゴールが近づくことを、福士加代子(37)=ワコール=は自覚している。「とりあえず全部終わらす感じではある。次の人生をスタートするにもいったん終わらせないといけないので。スタートするために終わらすというか、終わらすためにスタートするというか。そういう位置づけで今は走っている」。名古屋は5大会連続五輪へのラストチャンス。集大成のレースがやってくる。  光明は見えている。1月の大阪国際。福士はハイペースの先頭集団に20キロ付近までついていった。「久々に『やべえ、おもしれえ』と感じた。私は走るのが好きだったんだなと。好きなのか? 嫌いなのか?みたいなのがずっとあった。あの空間にいる自分が好きだと思えた」。限界ギリギリの真剣勝負で忘れかけていた感覚がよみがえった。先頭集団から脱落後に棄権したのは、名古屋でもっといいレースができる自信が芽生えたからだ。  2月は、同じく名古屋に出場するチームメートの一山麻緒と安藤友香が米国で高地練習に励むのを横目に、福士は国内に残って調整する道を選んだ。二人三脚で福士を支えてきた永山忠幸監督(60)も米国へ同行したため、福士にとっては「初めて」の単独トレとなった。  「監督はいい緊張感をくれるけど、私の緊張感とぶつかり合って最大限の超緊張が生まれてしまうときもある。今回は落ちついて練習に取り組んだ」。調整の最中にはメンタルトレーニングにも積極的に取り組んだ。万策を尽くして、スタートを迎える。  五輪切符へ求められる「2時間21分47秒」は自己ベストを30秒も上回る。高いハードルへ挑む37歳は「名古屋は人生で一番大きなレースになるかもしれない。まあ、やるだけやります。五輪にいけたらラッキー、みたいな」。快活な福士節に、レジェンドランナーの覚悟がにじんだ。  ▼福士加代子(ふくし・かよこ) 1982(昭和57)年3月25日生まれ。青森県板柳町出身の37歳。160センチ、44キロ。五所川原工高から2000年ワコール入り。アテネ、北京、ロンドン五輪にトラック種目で出場した後、16年リオデジャネイロ五輪にはマラソンで4大会連続出場(14位)した。マラソンの自己ベストは16年大阪で記録した2時間22分17秒。3000メートルと5000メートルの日本記録保持者。

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