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「この春の仕事はゼロ」日本ラグビー初のキック専門プロコーチに訪れた試練…「だけど、これもチャンス」

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中日スポーツ

「キックって、いろいろな考え方があるんです」

 帰国後、日野自動車(現日野)でのプレーを経て引退すると、日本のラグビーでは初めてのキックコーチング「ジャパンエリートキッキング」(JEK)を設立した。指導はすぐに評判を呼び、全国のトップを争う大学、高校、女子チームからジュニア年代のラグビースクールを巡回。選手個別のマンツーマン指導から大人数を集めてのクリニックまでニーズに応えるプログラムを組み、さらに海を越えて韓国、シンガポールのチームでも指導した。  「キックって、いろいろな考え方があるんですよね。遠くへ蹴れることが全てじゃない。短くても有効なスペースに蹴ればゲームを有利に運べる。直接再獲得を狙うキックもあるし、あえて相手に持たせて、守りからチャンスをつくる考え方もある。面白くて、奥が深いんです」  転職、海外移籍、起業と多彩な経歴を持つ君島さんのもとには、現役選手からもセカンドキャリアについての相談も寄せられるという。  「こうすればいいという正解はないけれど、いろんな立場を経験しましたから。ラグビーや仕事だけでなく、人生の話なんかもします(笑)。僕の場合は何となく独立志向はあったけど、その時々にやりたいと思ったことをやったことが今につながっていると思う」  そのスタンスは、コロナ禍に見舞われた今の受け止め方にも通じる。  「今は実際にグラウンドでの指導はできないけれど、こういうときこそできることにチャレンジする機会だと思う。オンラインでどんな価値、サービスを提供できるか、全ての働き方を考え直すチャンスと受け止めています」  苦難を飛び越えてきた独立系ラガーマンは、災厄の時代も軽やかなステップで生き抜く。 ▼君島良夫(きみしま・よしお) 1984(昭和59)年1月13日生まれ、水戸市出身の36歳。現役時代は176センチ、80キロ。幼稚園からサッカーに打ち込み、茨城・清真学園中2年の時にブラジル留学。中3でラグビーを始め、清真学園高3年時にはU―19日本代表に選ばれ、ジュニア世界選手権出場。SOとして、同志社大―NTTコミュニケーションズで活躍。2014年オーストラリア、米国でのプレーを経て15年から日野自動車(現日野)でプレー。33歳で引退後、日本初のプロキックコーチとして「ジャパンエリートキッキング」を起業した。 ◆ジャパンエリートキッキング(JEK) 2017年設立。君島さんが、自身の経験と国外での知見をもとに、チームコーチング、パーソナルコーチング、キックセミナー、監督・コーチ向け戦術アドバイザーなど多彩なコーチングを開講している。  問い合わせは https://peraichi.com/landing_pages/view/japanelitekicking

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