大きすぎるディ・マリアの穴、気になるメッシの状態 パラグアイに敗れたアルゼンチン代表はサイクルの終わりにあるのか
南米予選では取りこぼしも
19日に行われた2026ワールドカップ・南米予選第12節でペルー代表を1-0で撃破し、変わらず首位をキープするアルゼンチン代表。2022ワールドカップ王者として南米予選をリードしているのは見事だが、ここ最近の戦いに不安を覚えた人もいるかもしれない。 [動画]今月の南米予選でアルゼンチンはパラグアイに敗れてしまった…… 今月はペルーにこそ勝ったが、その5日前に行われたパラグアイ戦には1-2で敗北。さらに先月は格下のベネズエラとも1-1で引き分け、9月はコロンビアに1-2で敗れた。南米の戦いはいずれもハイレベルだが、リオネル・スカローニ率いるアルゼンチンは2022ワールドカップ・カタール大会までほとんど負け知らずのチームだった。あの頃から考えると、少々取りこぼしが多い印象はあるか。 『ESPN』にてアルゼンチンのファン・パブロ・ヴァルスキー記者が不安点に挙げたのは2つ。まずは37歳を迎えているFWリオネル・メッシをどこまで信頼するかだ。今もメッシは代表の主力ではあるが、2026ワールドカップへの参加が確実視されているわけではない。メッシの状態次第では、攻撃陣の再編成が必要になる。 もう1つは、代表引退したMFアンヘル・ディ・マリアの代わりが出来る選手がアルゼンチンにもいないことだ。今のメンバーは2022ワールドカップ優勝メンバーが中心となっているが、ディ・マリアの存在だけは特別だった。メッシを支える最高の副官であり、代表引退の穴はあまりに大きい。 また、全体的にベテランが目立つところもある。センターバックのニコラス・オタメンディは経験値こそ抜群だが、36歳と大ベテランだ。同じ最終ラインではヘルマン・ペッセッラが33歳、左サイドバックのマルコス・アクーニャは33歳、ニコラス・タグリアフィコは32歳と、守備陣はベテランの力が大きい。 今の構成で2年後の2026ワールドカップで連覇を目指せるか疑問もあり、南米予選では2年後を見据えた戦い方も求められそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部