WBOAPスーパーミドル級王者の帝尊康輝、敵地でのダイレクトリマッチで前王者のユン・ドクノに7回TKO完敗
プロボクシング興行「フェニックスバトル・ソウル」(大橋ジムと韓国のザ・ワァン・プロモーションズ共催)が22日、韓国・江南で行われた。メインイベントのWBOアジア・パシフィック(AP)スーパーミドル級タイトルマッチは、初防衛を目指していた王者の帝尊康輝(31)=一力=が、前王者のユン・ドクノ(29)=韓国=に7回2分2秒TKO負け。ダイレクトリマッチで完敗し、王座から陥落した。 1回はボディーの打ち合い。2回にユン・ドクノの右フックがローブローとなって、帝尊が悶絶(もんぜつ)。5分間の休憩が与えられた。3回以降はユン・ドクノの勢いと強打を止められず、鼻血を出すなど苦しい展開に。7回に右フックで効かされ、その後のラッシュには何とか耐えたが、3連打を浴びたところで陣営がタオルを投入。ユン・ドクノは大きくガッツポーズして喜んだ。 ユン・ドクノは大橋ジムの大橋秀行会長(59)から勝利者トロフィーなどを受けとった。帝尊はユン・ドクノに声をかけて握手し、健闘をたたえ合った。インスタグラムのストーリーズ機能では「言い訳なく相手が強かったので讃えたいです!」などとコメントし、潔かった。 日本同級王者でもある帝尊は6月に東京・後楽園ホールで、初防衛を目指していたユン・ドクノに挑戦。1回に先制のダウンを奪われたが、何とか立ち上がり、ユン・ドクノが試合を終わらせにきたところで、カウンターの左ストレートがクリーンヒット。ユン・ドクノはキャンバスに大の字になり、レフェリーが試合を止めた。大逆転でタイトルを奪取した帝尊が立場を入れ替えて、敵地で初防衛に臨んだが、ユン・ドクノに王座返り咲きを許した。 プロ戦績は帝尊が26戦17勝(14KO)6敗3分け、ユン・ドクノが11戦9勝(7KO)2敗となった。