〈シカの角で胸を刺され男性死亡〉年間5000頭を駆除でも増え続ける福知山のシカ…奈良と違って「害獣」扱いされるワケ
イノシシの牙で20針縫う大怪我
お隣の奈良県・奈良公園のシカは手厚く保護されている一方で、京都府内のシカは害獣扱いになっている。そのあたりはどう思うだろうか。 「福知山市では、農作物等の被害軽減を目的として、捕獲を実施しています。奈良県のシカが福知山市に来ることは距離的に難しいです。さすがにその距離は移動しないと思います」 同担当者はシカによる農作物の被害について次のように続けた。 「福知山市は盆地で山間部が多く、シカの生息域が広いため、早朝や夜間に多数見かけられます。獣害の中でも、シカによる農作物等の被害が一番多いです。 被害は年間を通してありますが、先月(9月)はシカに収穫前の稲穂を食べられる被害が多かったです。今は繁殖のための発情期なので、特にオスのシカは警戒心が高くなっています」 さらに「一般社団法人 京都府猟友会」の事務局にも話を聞いた。 「ごくまれに、『猟師さんがシカを仕留めるときに、角で刺されて怪我をした』という情報を聞くことがあります。 シカではありませんが10年ほど前に、70代男性の猟師さんがイノシシに突進され、牙で下から突き上げられ、20針縫う大怪我をしたこともありました。 他にも猟師さんたちが高齢化しているので、山で滑ったり転んだりして怪我をされる。害獣が増えることも問題ですが、後継者不足も今後の課題です」 福知山のシカがこれ以上増えないことを願うばかりだ。 ※「集英社オンライン」では、今回の記事に関連した情報を募集しています。下記のメールアドレスかXまで情報をお寄せください。 メールアドレス: shueisha.online.news@gmail.com X @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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