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日本の中高年はなぜいまだに韓国を“格下”に見てしまうのか

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ITmedia ビジネスオンライン

 愛憎入り混じった視線が良く向けられる国、韓国。特に最近の韓流ブームを巡っては、K-POPやコスメがSNS経由で若者に受けている反面、上の世代にとっては理解しづらい面も少なくないようだ。 【画像】韓流が世界で受けた「あの」象徴的人物  韓国理解を巡る世代間の断絶はどうして生まれるのか。朝鮮半島研究の第一人者である政治学者、木村幹・神戸大学教授と、毎日新聞社で韓国の取材を長年手掛け、『反日韓国という幻想 誤解だらけの日韓関係』(毎日新聞出版)を執筆した澤田克己・毎日新聞論説委員に対談してもらった。後編の今回では、日本の中高年世代で韓国のイメージが「昔で止まっている」問題に迫る。

実態と乖離した「日本スゴイ」

――「ヨン様」が流行った第1次韓流ブーム時と違い、現在の韓流の主流はK-POPや韓国コスメを好む若年層です。今の中高年にはピンとこなかったり、反発がある面も否定できないと思います。ただ越境ECが当たり前になった今、こうした感覚の断絶は特に国際的なビジネスをする上で不利に働くのでは? 澤田: 日本の中高年の人と話していると、いまだに「日本スゴイ」に近いような感覚を感じます。日本というものを日本人であれば大きく評価したいと思うのは当然だけれど、その感覚は残念ながら実態と離れてしまっている。  19年、外国人労働者受け入れの法律(改正出入国管理法)ができたときに、門戸を開けば日本に外国人が殺到すると思い込んでいる人がたくさんいました。しかし実際には全然来ませんでしたね。それはこの国に魅力が無いから。日本より稼げる国は既にたくさんあった訳です。  例えばモノにしても、家電などが典型的ですね。日本の家電製品がサムスンやLGに負けてしまったことを、きちんと受け止めて考えなくてはいけない。なのに、「日本の家電は精巧だから」などと言ってしまう。  もちろん日本のモノを好きな人は世界中に一定数いますが、彼らにすがってしまっている訳です。そこにカタルシスを覚えてしまっているようでは、前に進めない。日本人にとってすごく損なことだと思います。 ――前編でも触れていますが、今の若者は韓国にカラフルでポジティブな印象を、中高年の人は伝統的で古いイメージを抱く傾向があるようですね。 木村: 今の10代の日本人が、自分の生きている間の韓国しか知らないのは当たり前です。しかし面白いのは、60代以上の人の韓国観が、彼らも同じ10年を共に生きてきたはずなのに、この間がきれいに抜け落ちていることです。

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