2021年シーズン飛躍が期待される選手は?ーー12球団ブレイク候補選手【巨人・投手編】
プロ野球の2021年シーズンが、3月26日に開幕を迎えた。今季も新型コロナウイルス感染拡大の影響が尾を引いており、試合時間短縮の観点から延長戦を行わず、9回打ち切りが決定した。昨季同様「特別ルール」も適用されるため、一軍登録枠も29人から31人に拡張。一軍を目指す若手たちのチャンスも増えてくるだろう。 【写真】平成最高のタイトル選手は?<投手編> そこで、2021年シーズンに飛躍が期待される12球団のブレイク候補選手を紹介していきたい。今回は、読売ジャイアンツ・投手編。
最速156キロ誇るドラ1右腕
投手:平内龍太 投打:右投右打 生年月日:1998年8月1日(満23歳) 身長185センチ、体重90キロ 入団:2020年ドラフト1位 1人目は、大卒ドラフト1位ルーキーの平内龍太投手だ。 平内は、神戸国際大付、亜細亜大を経て、巨人に入団。大学4年時まで目立った実績はなかったが、4年秋には最速156キロの速球を武器に、エースとして7試合(28回1/3)を投げ、3勝1敗、26奪三振、防御率1.27をマークした。平内の活躍もあり、チームは8季ぶりのリーグ優勝を達成。自身はベストナインと最優秀投手、満票で最高殊勲選手(MVP)に輝いた。 即戦力として期待される今季は、春季キャンプからA班に帯同し、オープン戦では2試合登板(1先発)で1勝1敗、防御率6.00の成績。最後まで開幕ローテーションを争ったが、惜しくも二軍スタートとなった。 開幕後は二軍で2試合(8回2/3)を無失点に抑えるなど安定した投球を見せていたが、先発を任された6日の千葉ロッテマリーンズ戦で、4回2/3を8失点と炎上。再び立て直し、早期の一軍デビューを目指す。
高卒3年目の長身左腕
投手:横川凱 投打:左投左打 生年月日:2000年8月30日(満21歳) 身長190センチ、体重98キロ 入団:2018年ドラフト4位 2人目は、高卒3年目の左腕・横川凱投手。 横川は、大阪桐蔭高から2018年ドラフト4位で入団。高校3年時には背番号「10」を背負い、史上3校目の春夏連覇に貢献した。 ルーキーイヤーの19年は、主に三軍で身体づくりに取り組むと、昨季は193センチの長身から丁寧にコースを投げ分ける投球を披露。二軍での登板機会を増やし、シーズン最終盤には一軍デビューを飾った。初先発では勝利こそ逃したものの、5回1失点の好投。大器の片鱗を見せた。 今季の春季キャンプでは、A班に抜擢。やや手薄な先発左腕の候補として期待されたが、オープン戦直前に降格。開幕後は二軍でリリーフとして登板している。