サラマンダーズに元横浜・吉村が入団 熊本県内初のプロ野球球団 マスコット名も決定
熊本県内初のプロ野球球団「火の国サラマンダーズ」は6日、DeNAなどで内・外野手として活躍した吉村裕基(36)が選手兼コーチで入団すると発表した。吉村は熊本市内で会見し、「プロで培った経験を若いチームに伝えていきたい」などと抱負を語った。 吉村は福岡県古賀市出身で、身長183センチ、体重88キロの右投げ右打ち。2003年に横浜(現DeNA)入りし、13~18年はソフトバンクでプレーした。通算759安打、131本塁打を放った強打者で、昨季は沖縄のプロ球団「琉球ブルーオーシャンズ」に所属した。 ソフトバンク時代の同僚でサラマンダーズの細川亨監督から昨年12月に打診を受け、入団を決意。「コーチ兼任だが、(現役として)チームに入ることで、アドバイスを求める若手をサポートしたい」と述べた。野球教室を通し「子どもたちの手本になりたい」とも話し、チームが掲げる地域貢献活動に理解を示した。 サラマンダーズは3月20日開幕の「九州独立プロ野球リーグ」に向け、2月の春季キャンプ(山鹿市民球場ほか)で本格始動。期間中にオリックス、広島の2軍などとオープン戦を行う。(佐藤公亮)
◆マスコット名称は「さら丸」 火の国サラマンダーズの運営会社「KPBプロジェクト」(神田康範社長)は6日、球団マスコットの名称を「さら丸(まる)」と発表した。 マスコットは、トカゲやドラゴンのような格好をした「火の精霊」を表現した。丸い体と大きな目が特徴で、熊本を象徴する赤色を基調としたデザイン。昨年11月から名称を公募し、約200件から選んだ。 チーム名の一部を入れた「さら丸」は、「チーム一丸」や熊本城の「本丸」、勝利を示す白星「〇」を連想させ、神田社長は「長く親しまれる名前」と歓迎した。また、活動初年となる今季のチームスローガンを「We are YOUR Team」に決定。「全ての県民に愛される“あなたのチーム”を目指す」という思いを込めた。