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ハンドボール日本代表3選手が“三十路の挑戦” 今季参入『ジークスター東京』強豪チームから移籍

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中日スポーツ

 来夏開催の東京五輪で1988年ソウル大会以来の五輪出場となるハンドボール男子の日本代表。長年、その主要メンバーとして活躍してきた3選手が、日本リーグ(8月29日開幕)に今季から新たに参入するジークスター東京に強豪チームから移籍した。五輪本番1年前に、30歳を超えての新たな挑戦。それぞれの胸中に迫る。

小学2年の娘に泣かれた信太弘樹「厳しい環境の中で…」

 日本の点取り屋、左バックの信太(しだ)弘樹(31)が移籍を決断したのは東京五輪の延期が決まった直後。「自らの競技人生の集大成に」と夢見た舞台が急に遠ざかり、モチベーションが上がらず悩んでいた時に移籍を持ち掛けられた。  「厳しい環境の中でチャレンジして、自分が1年後のオリンピックの舞台でどう成長しているか。それがすごく楽しみに思えた」  人口の集中する東京に本拠地を置く唯一のトップチーム。競技のメジャー化を望む信太にとって魅力的な誘いだった。「東京の地にチームができたというのがすごく魅力的で。そのチームが強くなる歴史をつくる。その最初のメンバーになれるのが、すごくいいなと」。大学卒業後から在籍し、何度も日本一を経験した大崎電気(埼玉)を離れた。  家族に決断を告げると、小学2年の娘に泣かれた。「大崎の選手と仲良く遊んでいたんで。それができなくなるっていうのが寂しかったみたいで…」。子どもたちのことも考え、転居はせず埼玉県内から車で1時間以上かけて練習に参加する。  若いチームメートと練習する中で心境の変化もあった。東京五輪で代表引退をすると決めていたが「『代表に呼ばれている間は代表活動に参加したいな』という気持ちに変わっていて。強くなくて知名度もまだないチームで、代表選手がいることは大きいし、経験を若い子たちに伝えられるので」。持てる全てを注いで新たな歴史を刻む。

最強ゴールキーパー甲斐昭人「生活の全てを懸けて」

 日本リーグ史上最多となる6度のシュート阻止率トップをたたき出した、最強のゴールキーパー甲斐昭人(33)。前所属先のトヨタ車体(愛知)では社員として勤めながらプレーしていたが、プロ選手として再出発を決めた。  「ハンドボールにもっと向き合って、生活の全てを懸けてやっていきたい」  東京五輪1年延期のニュースを聞き、一度は引退も考えた。それがトヨタ車体でともにプレーした横地康介監督(41)に直接誘われ、より競技に向き合いたいという気持ちに変わった。3歳の娘もいるが、妻には「何をしてでもちゃんと子供は育てていく」と宣言。社業に専念するという引退後の安定したキャリアも捨てた。  競技を始めた小学生のことから五輪出場を目指していた。「その夢をかなえるまでは頑張りたいですね」。背水の陣を敷いたシーズンが始まる。

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