「相手が数少ない簡単なパスで鈴木彩艶の元へ」地元紙がパルマの問題を分析
日本代表GK鈴木彩艶が所属するパルマについて、地元紙『パルマ・トゥデイ』が16日に特集記事を組んで見解を示した。 鈴木彩艶の価値はいくらまで上昇?日本代表の最新市場価値ランキングTOP20 ファビオ・ペッキア監督率いるパルマは、15日のセリエA第16節でヴェローナと対戦。しかし、リーグ戦4連敗中だった残留争いのライバルに2-3と敗れた。そんな中、地元紙が「失望のパルマ……直接対決ではわずか1勝、降格圏まで1ポイント」との見出しで注目し、分析を行った。 直近では強豪ラツィオに勝利(3-1)したほか、昨シーズンの覇者インテルに対して果敢なパフォーマンスを披露したパルマ(1-3)。だがヴェローナ戦に地元紙は「気を滅入らせるようなパルマで、全てにおいて1歩後退した」と指摘している。 そして、3失点を記録した守備に苦言を呈し「ヴェローナは、あまりにも簡単にスズキのところまで到達していた」と指摘。「あまり献身的に見えなかったウィンガー勢のカバーが不十分であったことも加担した」とし、GKの鈴木や守備陣のみならず、チーム全体の責任を主張した。「パルマは、コモやモンツァと共に今季ホームゲームでクリーンシートを1度も達成していない3チームとなっている」と続け、「ペッキアのチームは、合計28失点でセリエAワースト3位の守備だ」とも綴った。 さらに「対戦相手がスズキの元へ数少ない簡単なパスで到達するのは、もはや偶然であるはずがない」とし、ヴェローナが「パルマ対策を講じた」ことを主張。「ヴェローナは、ドン・ファビオ(ペッキア監督)の選手たちのお気に入りの武器であるパワーと走力を発揮するためのスペースを与えずに(デニス)マンと仲間たちを待ち受けた」と分析している。 そのうえで、「今シーズン7敗目は、気持ちの面での限界やチームのビルドアップにおける判断ミスを浮き彫りにした」とも指摘。「昨シーズンのセリエBを支配したチームは自信過剰である一方、経験不足であり、特に結果を持ち帰るために奮闘することに慣れた選手がほとんどいない」との見方を示した。また今後に向けて「心配なのはチームの退化だ」と述べ、「自らのアイディアを見つめ直し、チームの人材に応じて再度作り直して修正する」必要性を指摘した。