「無料」のウラにある思惑。ウッカリ手を出した3人の痛い結末
あとひと月半もすれば新年度。心機一転、「何か新しいことを始めたい」「新しいものが欲しい」「XXを新調したい…」など、何かをやりたい・購入したい、と思っている人も多いはず。 そんなときって「新規会員無料」「無料体験」「送料無料」などといった「無料」の2文字が目に入ってくるものです。しかし、世の中には「ただより高いものはない」という言葉もあります。「無料」という言葉に無条件に飛びつくのは危険かもしれません。 今回は、無料に魅せられたがゆえに…高い授業料を支払ってしまった人たちのお話です。
「無料体験教室」に参加したばっかりに…
最初にご紹介するのは20代の女性、Aさんのお話。Aさんは、ステイホームで家で過ごす時間が増えたことを機に、料理にはまったのだそう。 「料理って奥が深くてほんと楽しくて。本格的に学びたいとまでは思いませんでしたが、経験程度に1回料理教室に参加してみたいな、と思ったんです」 ネットでどこかいい教室はないかな? と探していたAさんの目に留まったのが「料理教室 無料体験」の文字。無料で料理教室がどんなものかを知ることができるなんて願ったりかなったり…とAさんは迷わず参加申し込みをしたそうです。 「当時は少し、新型コロナも落ち着いていたとはいえ、感染対策防止のため…とその体験教室は5人の少人数制で行われました。和気あいあいとした雰囲気で、とても楽しく時間が過ぎていったのですが…」 つつがなく料理も作り終え、後片付けまで完了したAさんたち。ここで解散かと思いきや、講師の先生がやにわに参加者へチラシを配り、料理教室入会募集の案内を始めたそう。 「ほかの参加者がみんな『入会します』と手続きを始めたんです。私は『帰って検討してから』と答えたのですが、『考えていたらきっと、面倒くさくなるよ』『こういうのは勢いで入会したほうがいいのよ』とほかの人たちに言われて断れない雰囲気になってしまい…入会してしまいました」 数回通ってみたけれど、やはりしっくりこないので徐々に足が遠のいてしまった…とAさん。結局退会したものの、なんだかどっと疲れてしまったそう。 「これに懲りて、無料体験に気軽に飛びつかないように気を付けます」