屋外練習場は長方形じゃなく台形になっている!? 練習場の特性を知ればラウンドでの「対応力」が大幅にアップする
練習で身につけたいのは「当て感」と「現場対応力」
打ちっ放しの練習場であれインドアであれ、練習場の打席が四角いほど自然に真っすぐ構えられます。でも本番のコースでは、ティーイングエリアがフェアウェイ中央に真っすぐ向いているホールは少ないでしょう。
練習場では構えやすい「当たり」打席もあれば、構えづらい「ハズレ」打席もあります。だからこそ練習時から打席の向きに依存せず、フェースを狙った方向に向けてから体の位置を決めるルーティンを習慣づける機会ととらえることもできます。 セカンドショット以降はもちろん、ティーイングエリアでさえ地面が傾斜している場合があります。真っ平らな練習場の打席でナイスショットが打てていても、コースのほんの少しの傾斜でダフリやトップが止まらないのでは、「現場力」がないことになってしまいます。 もし練習場の2階より上の打席が傾いていても、きちんと打てる習慣が身についていたら、目に見えないコースの傾斜にも自然に対応ができる「当て感」が備わっていることになっています。 いろいろな点で練習場は本番のラウンドとは異なります。その中で取り組んでほしいのは、繰り返しナイスショットが打てることよりも、景色に惑わされず自分が狙った方向に構えられる現場での対応力と、コースマネジメントできるくらいの当て感です。 多少カッコ悪いスイングでも、とりあえずボールに当たってショットがコースの幅に収まる範囲のプレーができれば、「かなりうまい人」に周りから見られるはずです。
【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)
伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数出演するほか「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン&コミュニティー「FITTING」編集長やFMラジオ番組内で自らコーナーも担当している。
猿場トール