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庄内北前ガニ、基準を緩和

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山形新聞

 昨年デビューした県産ズワイガニ「庄内北前ガニ」について、庄内浜ブランド創出協議会は15日、本年度分から認定基準を緩和することを決めた。厳しい基準で売り出したブランドガニだが、初年度に認定されたのは39匹のみ。知名度を高めるには一定量が必要なことから、2年目にして軌道修正を余儀なくされた形。トップブランドと通常ブランドの2種を設け、流通量の増加を目指す。  庄内北前ガニは、庄内地方沿岸で取れたズワイガニ。昨年度の認定基準は▽出荷時に活ガニ▽重さ1キロ以上▽甲羅幅13センチ以上▽傷や足切れがない▽身が詰まっている▽漁期の10~1月に底引き編み漁で漁獲―の6項目。クリアすれば漁獲日や漁船名を記載したタグを付けて出荷される。  庄内産ズワイガニは昨年度、雄だけで8トン、全体では13トンの漁獲があったものの、基準を満たしたのは39匹(計46.7キロ)にとどまった。「越前ガニ」「松葉ガニ」など、ズワイガニの先進例にならい、基準を高めたことが背景にあり、希少価値を創出する狙いもあったという。

 新たな認定基準では重量や大きさを緩和する方針。品質を維持するため、脱皮後、甲羅が固くなっていることや、雄の活ガニで、傷や足切れがないことなどの基準は変えない。昨年度までの「高い基準」を維持したトップブランドも残しながら、新たな認定基準を設定し、通常ブランドとの2本立てで「庄内北前ガニ」の流通を目指す。  同協議会は県庄内総合支庁や鶴岡、酒田、遊佐の各市町、漁業者、飲食店関係者らの委員で組織し、この日、鶴岡市内で開いた会合で方針を決めた。委員からは「基準の緩和はブランド価値向上の面ではマイナスにもなり得る」「足切れでも味は十分」といった声が上がり、「実際にどの程度、漁獲できるかが見通せない」との指摘もあった。新基準は今季の漁が解禁される来月までに詳細を詰めて適用する。

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