【オーストラリア】豪2Q設備投資2.2%減、インフラ投資減で
豪政府統計局(ABS)が29日に発表した2024年第2四半期(4~6月)の民間新規設備投資(季節調整値)は、398億3,400万豪ドル(約3兆9,238億円)と前期比2.2%減、前年同期比0.3%増となった。市場予測の前期比1%増を下回っている。エンジニアリング・プロジェクトと交通インフラへの支出減少により、建築物や構造物への設備投資額が減少した。【NNAオーストラリア編集部】 建築物や構造物への設備投資額は、208億6,600万豪ドルと前期比3.8%減(前年同期比2.8%減)。設備・プラント・機械への投資は、189億6,700万豪ドルと前期比0.5%減(前年同期比3.9%増)だった。 小売業界の経済状況を反映し、小売企業が設備・プラント・機械への投資額の減少の主要因となった。 産業別では、◇資源:113億4,900万豪ドル(前期比1.5%増、前年同期比2.6%増)◇製造:30億800万豪ドル(6.4%減、7.4%減)◇電気・ガス・水道・ごみ処理:32億4,400万豪ドル(2.7%増、12.2%増)◇建設:23億5,500万豪ドル(0.4%増、24.9%増)◇卸売り:9億4,000万豪ドル(2.8%減、30%減)◇小売り:15億500万豪ドル(16.1%減、3.6%減)――などとなった。 23/24年度通期(23年7月~24年6月)の設備投資見込み額は1,820億豪ドルと、前期の見込み額から0.5%増加した。 ABSの企業統計部門を率いるユーイング氏は、「建築物や構造物への設備投資額の減少は、資源部門の支出増加により一部相殺されている」と説明した。また、製造業は大型プロジェクトが増えており、来年投資額が大幅に増加する見込みだとした。 第2四半期の国内総生産(GDP)は9月4日に発表される予定。