2024年を彩った俳優・池松壮亮 その魅力に迫る映画&ドラマ15選
今年2024年、TVドラマ「海のはじまり」(CX系)や映画『本心』と話題の作品に出演した池松壮亮。この年末を機に、近年の出演作の中からおすすめ映画を紹介する。
仮想現実に理想の母親の夢をも見る『本心』 すぐそこにある未来の俳優たち
映画『本心』 池松壮亮×三吉彩花インタビュー 「ある男」「マチネの終わりに」ほか映画化作品も多い小説家・平野啓一郎が今から地続きの少し先の将来を舞台にした小説「本心」が、石井裕也監督×池松壮亮主演で映画化された。テクノロジーの急速な進化で、AIの脅威が現実のものとなった2024年。池松壮亮と三吉彩花に、作品の舞台裏やこれまでに観賞してきた映画作品を通して感じる、「テクノロジーと私たち人間」について伺った。
『本心』( 2024)
テクノロジーは心を再現できるのか? 少し先の将来を描くヒューマンミステリー 工場で働く青年・朔也は、同居する母から仕事中に電話が入り「帰ったら大切な話をしたい」と告げられる。帰宅を急ぐ朔也は、途中に豪雨で氾濫する川べりに母が立っているのを目撃。助けようと飛び込むも重傷を負い、昏睡状態に陥ってしまう。目が覚めたとき母は亡くなっていて、生前“自由死”選択していたと聞かされる。朔也は、唯一の家族を失くし、激変した世界に戸惑いながらも幼なじみの岸谷の紹介で「リアル・アバター」の仕事を始める。仮想空間上に任意の“人間”を作る技術を知った朔也は、「母は何を伝えたかったのか?どうして死を望んでいたのか?」を解消したい気持ちから、なけなしの貯金を費やして開発者の野崎に「母を作ってほしい」と依頼するが‥‥。 [監督・脚本] 石井裕也 [原作] 平野啓一郎「本心」(文春文庫 / コルク) [出演] 池松壮亮/三吉彩花/水上恒司/仲野太賀/田中泯/綾野剛/妻夫木聡/田中裕子 [配給] ハピネットファントム・スタジオ 2024年11月8日(金) 公開
『レイブンズ』 ( 2025年3月公開予定 )
私写真の先駆者であるカメラマン・深瀬昌久の半生を描く 伝説の写真家深瀬昌久と妻洋子の波乱万丈の50年愛を、実話とフィクションを織り交ぜて大胆に描いたダークでシュールなラブストーリー。 [監督] マーク・ギル [出演] 浅野忠信/瀧内公美/古舘寛治/池松壮亮/高岡早紀 [配給] アークエンタテインメント ©Vestapol, Ark Entertainment, Minded Factory, Katsize Films, The Y House Films 2025年3月より全国ロードショー