服部天神宮の福娘6人来社 「ステキな福を届けたい」 烏帽子姿で大阪締め披露
全国でもめずらしい「足の神様」として知られる服部天神宮(大阪府豊中市)の福娘が13日、大阪・中之島の日刊スポーツを訪れた。 【写真】服部天神宮の福娘6人 来年1月9~11日の「豊中えびす祭」に向け、応募者約800人から選ばれた福娘34人のうち6人が金の烏帽子(えぼし)姿で商売繁盛と幸運を願う福鈴を振りながら「打ちま~しょ」「もうひとつせ~」のかけ声とともに大阪締めを披露した。同神社は福娘発祥の神社としても知られる。 明治大3年の平田絢音さん(22)は神社・仏閣巡りが趣味。地元の同神社での大役に「お正月の神社という特別な場所で、みなさんに笑顔いっぱいで幸せを届けたい」と意気込んだ。 京都女子大4年の岸本優希さん(21)は大学生活の最後の年に「生まれ育った豊中市に恩返しがしたかった」との思いで応募した。「福娘としてご奉仕させていただくのは一生の思い出になります。みなさんを笑顔にしたい」と話した。 京大1年の上杉真央さん(18)は約1年前に祖母が膝を痛めてから、リハビリを兼ねて参拝し、「足の神様」に祈願した。完治した祖母は、孫の福娘に大喜び。「恩返しの思いも込めて、福いっぱいのおもてなしを届けたい」と話した。 大阪大医学部3年の大瀬戸愛さん(22)は来年1月から医学部の臨床実習が始まる。「いま、この時にしかできないことだから、挑戦しないと後悔する」と自らを鼓舞し、応募した。豊中市出身の大瀬戸さんは「まごころのこもったご奉仕をさせていただきたい」。悲願の大役に気持ちを高めた。 ドイツからの留学生で、大阪学院大に在学するディアン・クレマーさん(24)は歴代最高の長身(178センチ)の福娘といい、日本国内の神社巡りが趣味だ。関西弁を勉強中だが、「おっちゃん、これナンボ!」の言葉も覚えた。「福娘はドイツにない文化なので、笑顔で楽しみたいです」と話した。 甲南大2年の中井愛菜さん(20)は中学時代に足を大けがした。毎日のように車いすで同神社を参拝し「元気とパワーをもらった。みなさんにステキな福を届けたい」と声を弾ませた。