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中国EC「拼多多」コロナ下で流通総額倍増の背景

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東洋経済オンライン

 中国の電子商取引(EC)大手の拼多多(ピンドゥオドゥオ)が発表した2020年1~3月期の業績は、市場関係者の驚きを誘うものだった。 この記事の写真を見る  アメリカのナスダックに上場する同社がアメリカ時間5月22日に開示した決算報告書によれば、1~3月期の売上高は前年同期比43%増の65億4000万元(約987億5400万円)とアナリストの事前予想を大きく上回った。だが同時に、純損失も前年同期の2.2倍の41億1900万元(約621億9700万円)と予想を超えて膨らんだためだ。

 拼多多を通じた商品販売の総額であるGMV(流通総額)は、2020年3月末までの1年間で1兆1572億元(約17兆4737億円)に達した。過去の財務データから推計した1~3月期のGMVは、前年同期比99%増の3026億元(約4兆5692億円)とほぼ倍増。2020年3月末までの1年間のアクティブ購入者数(訳注:拼多多を繰り返し利用するリピーター数)は6億2800万人と、前年同期比42%増加した。 ■予想超える成長にアナリストからは疑問の声も

 GMVが倍増したにもかかわらず赤字が拡大した理由について、拼多多の創業者で董事長兼CEO(会長兼最高経営責任者)の黄崢氏は次のように説明した。1~3月期は中国での新型コロナウイルスの流行期に重なり、拼多多は加盟店の運営コストの引き下げ(訳注:手数料の割引や販売奨励金の支給)を図るとともに、医療物資の流通により多くのトラフィックを振り向けた。その結果、(プラットフォーマーの拼多多は)GMVの伸びに売り上げの伸びが追いつかず、経費の増加をカバーできなかったという。

 なお、コロナ流行下でのGMV倍増についてはアナリストから疑問の声も出ている。中信証券は4月24日付の調査レポートで、コロナ流行による先行き不安から消費者の低価格志向が強まり、「お値打ち商品」が売り物の拼多多に有利に働くと予想していた。それでも、中信証券が示した1~3月期のGMV増加率の予想値は30%だった。  これに関して戦略担当副総裁の九鼎氏は、3月から経済活動の再開が進んだことで、拼多多の加盟店が運営コストの引き下げをテコにしてプロモーションを増やし、それに伴ってユーザーの需要が急速に回復したと説明。「(1~3月期の)全体としては、ユーザーの需要はコロナの影響をほとんど受けなかった。むしろ買い物の頻度と金額が増えたことでGMV増加につながった」と述べた。

 (財新記者:銭童) ※原文の配信は5月22日

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