フジテレビ社長、日本シリーズパス没収「(NPBと)見解の相違あった」松本人志の番組復帰は「決まっていることない」
フジテレビの港浩一社長(72)が29日、東京・台場の同局で会見を行い、今月8日に「週刊文春」(文芸春秋)らに損害賠償を求めた民事訴訟を取り下げた、お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(61)について言及した。 松本は現在、同局のレギュラー番組「酒のツマミになる話」、「だれかtoなかい」の出演を休止中。港社長は今月8日以降、松本が所属する吉本興業の幹部が同局を訪れ、対話したことを明かした。 港社長は「当社からは吉本興業に対して、当グループの人権方針に基づく人権デューデリジェンスの観点から人権尊重を期待しており、『適切な対応をお願いしたい』と改めてお願いしました」と説明。松本の番組復帰については、「現時点では活動休止中と認識しております。今後の番組出演に関して決まっていることはありません」と述べた。 また、同局では大谷翔平(30)が所属する大リーグ・ドジャースが世界一となったワールドシリーズを生中継。日本シリーズの開催期間中に”裏かぶり”の時間帯でワールドシリーズのダイジェスト版を放送したことを受け、日本野球機構(NPB)が同局の取材パスを没収するという事態が明らかになっていた。 港社長は「NPBからご意見をいただいておりますが、よりよい関係構築に努めていきます」と述べた。小林毅専務は現在は通常通りの取材ができている状況であることを明かし、「『信頼関係を毀損(きそん)する』という意見が出された。(NPBと)見解の相違があった」と説明した。
中日スポーツ