夢や幻のように“型に捉われない” 幻想的な「夢幻染」で作る土佐和紙アート作品展【高知】
高知さんさんテレビ
矢野愛優記者 「淡い青に濃い青、混じりあって不思議な柄をうつし出している水しぶきのようにも見える」 いの町紙の博物館で開催されている「和紙アート・夢幻染かご展」。 色とりどりの土佐和紙のアート作品、およそ60点が展示されています。 こちらは「夢幻染」という手法で染められた作品。(テーマ:仁淀ブルー) 夢幻染とは、滲み止めを紙に落としその部分に染料が付かないようにする技法です。 手すき和紙職人で、工芸家の田村晴彦さん(74歳)が30年以上前に編み出しました。 田村晴彦さん 「(夢幻染を)最初作った時これはなんか面白い物ができると思って。いろんな色を足してやってみようと」 夢や幻のように型に捉われない「自由」や「普遍性」を表現しています。 こちらは工芸職人とのコラボ作品で、和紙を竹かごに貼る「一閑張り」という技法で作られています。 矢野愛優記者 「色合いも特徴的ですが、手すき和紙の温かみのあるこちらの籠は軽くて丈夫」 また会場には田村さんが20代半ばで制作し半世紀の時を経て初めて公開したものや、紙をすく道具「す桁」をキャンバスにした作品も展示。 和紙の原料となるコウゾやガンピを貼り付け立体的に仕上げています。 田村晴彦さん 「紙ですく時に水がちゃぷちゃぷとなる感じ。波打つように作ってます」 「作品もこればあ集まってできたので、たくさんの人に見てもらいたいです」 いの町の紙の博物館での「和紙アート・夢幻染かご展」は5月26日までです。
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