映画化はサプライズだった!もともとはテレビシリーズとして制作されていた『モアナと伝説の海2』
今年2月、映画『モアナと伝説の海2』が年内に劇場公開されるという発表は驚きと共に伝わった。なぜなら『モアナと伝説の海』(2016)の続編映画の制作が進んでいることはそれまで知られていなかったからだ。監督陣(デイブ・デリック・ジュニア、デイナ・ルドゥー・ミラー、ジェイソン・ハンド)がロサンゼルスのディズニー・アニメーション・スタジオでインタビューに応じ、もともとはテレビシリーズとして制作されていた本作が、そのポテンシャルゆえに劇場映画となった経緯を語った。 【画像】皆いいキャラ!モアナのクルーたち キャッチーな楽曲にあふれた前作はストリーミング時代にその人気を加速させ、昨年、Disney+における視聴時間の合計が10億時間を突破。アメリカで昨年最もストリーミング再生された映画となり、そのことが『モアナと伝説の海2』のテレビシリーズから劇場映画へのシフトをもたらしたと考えられている。実際、『モアナと伝説の海2』が劇場公開されるとディズニー・アニメーション映画史上歴代ナンバーワンとなるオープニング興行収入を上げ、世界興収は早くも6億ドル(約900億円)を突破している。今や“モアナ”はディズニーで最も人気のIPの一つに成長したといっても過言ではない。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル150円計算)
今年10月の取材時に、「映画に関しては1年ちょっと取り組んでいる。テレビシリーズとしての期間も含めると3年ちょっとになる」と明かしたハンド監督。「この変更をするとなり、ストーリーを映画のフォーマットに合わせるのは大変な仕事だった。可能な限り楽しく、エンターテインメントなものにするために、ビジュアルも向上させたから」と映画化に総力をあげたと振り返る。
テレビシリーズとして制作する中で、本作のポテンシャルに気付いていったと語るのはミラー監督だ。「作っている途中で“このストーリーにはもっとずっと大きなスクリーンが必要だ”と気付いたの。とても楽しく、エキサイティングで、壮大だから。テレビではその良さを十分には発揮できないと思った」