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東京圏「ハイパー立体構造交差点」 狭い土地によくぞ造った! 地下~上空8層構造も

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首都高建設に苦心の跡

 東京周辺では新しい道路用地を得るのも難しく、ひとつの交差点の上空に、何層もの道路構造物が造られているケースもあります。    たとえば首都高6号向島線から9号深川線が分岐する箱崎JCT。その直下に位置する箱崎交番前の交差点(東京都中央区)で上空を見上げると、3層、計6本ものランプ橋が、まるでイカのあしのように集まっています。ここは「被写体としての箱崎JCT」の撮影ポイントとしても有名です。首都高直下の交差点でほかに、地上も含めて4層構造となっているのは、K1横羽線とK5大黒線、K7横浜北線が交わる生麦JCT直下の「生麦インター入口交差点」(横浜市鶴見区)が挙げられます。 【地下から上空まで】「8層構造交差点」の写真  ここで地上の交差点も「1層」にカウントしたのは、地下も道路というケースがあるからです。これも加えて5層構造になっているのが、首都高5号池袋線およびS5埼玉大宮線と外環道が交わる美女木JCT直下の「美女木八幡交差点」(埼玉県戸田市)です。  美女木JCTは「信号のあるJCT」として知られ、ランプを造る用地がなかったことから、高速道路にもかかわらず一般道の交差点のような信号で制御される平面交差を介して、首都高と外環道を行き来する構造になっています。  美女木八幡交差点は、地下に国道17号新大宮バイパスのアンダーパス、地上に新大宮バイパスと国道298号の平面交差、その上空に外環道本線、JCTの平面交差、首都高本線の高架橋が重なります。さらに外環道本線のすぐ下に歩道橋が通っているため、部分的には6層構造と見ることもできるでしょう。

どーやって造ったの? 8層構造!

 交差点を通過しているのは道路だけではありません。鉄道も含めれば、なんと8層構造という交差点もあります。東京都渋谷区の「初台交差点」で、「下」から次のような構成になっています。 ●地下 ・首都高C2中央環状線 本線(山手トンネル) ・京王新線 下り線 ・京王新線 上り線 ・国道20号(甲州街道)のアンダーパス ●地上 ・国道20号と山手通りの平面交差(初台交差点) ●上空 ・首都高4号新宿線 本線 ・西新宿JCTのランプ(C2→4号線) ・西新宿JCTのランプ(4号線→C2)  地下のC2山手トンネルは上下線が同じ深さの位置に併走していますが、京王新線のトンネルは上下2層にわかれています。また、地下深くの首都高C2と、上空の4号線をつなぐ西新宿JCTは、JCTのランプ交差部がほぼ交差点内に収まるようコンパクトに配置されていることもあり、ランプには最小半径30mという首都高で最も急なカーブも存在します。  同様にC2と3号渋谷線をつなぐ大橋JCTは、近くに東急バスの車庫(その前身は東急の路面電車「玉電」の車庫)があったことから、この広い用地を得て、地下と地上を4層構造のループ線でつなぐ立体的なJCTを造り、C2と3号線の全方向で行き来を可能にしました。一方で西新宿JCTは、4号線の新宿方面とC2をつなぐランプがありません。これを造るには、上空へさらに2本のランプを渡す必要があり、初台交差点の範囲内に収めるのは相当に困難でしょう。  ちなみに、現在建設中の外環道「関越~東名」区間や、リニア中央新幹線などは、「大深度地下」と呼ばれる地下40mより深い場所を通ります。都市部のインフラは今後さらに立体的に造られていくことでしょう。

乗りものニュース編集部

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