GaN活用で効率92%…デルタ電子が投入、「急速充電器」の仕様
デルタ電子(東京都港区、華健豪社長)は、ロームの窒化ガリウム(GaN)デバイスを搭載し、最大出力100ワットの給電が可能な急速充電器を12月に発売する。スマートフォンやノートパソコンの充電に最適な充電器として、まずは電子商取引(EC)で販売する。消費税抜きの価格は9000円前後を予定。家電量販店での販売を視野に入れる。 発売する「Innergie C10 Duo(イナジーシーテンデュオ)=写真」は、GaNにより充電効率を最大92・62%まで高めており、出力96ワットクラスの機器の場合、充電切れから充電容量50%まで約30分で充電可能。USBタイプCの充電ポートを二つ備えており、接続した2機種の要件に合わせて最適に充電する。独自の回路設計と構造により、従来機比約37%の小型化を実現した。 デルタ電子とロームは2022年から電源システム用パワーデバイスで戦略的協力関係にあり、ローム製GaNの搭載製品は今回が2機種目。今後も高出力で高機能な充電器を展開する予定。