東証グロース市場に上場した半導体工場向け越境ECプラットフォーム運営などのTMHとは
半導体工場向け越境ECプラットフォーム運営などのTMHは12月4日、東京証券取引所のグロース市場と福岡証券取引所のQボードに株式を新規上場した。
TMHが手がけるのは半導体工場向けの半導体製造トータルソリューション事業。自社運営の越境ECサイト「LAYLA-EC」などを活用した半導体製造装置部品の販売・修理サービスの展開、エンジニアリング力を活用した装置販売サービスを手がける。
越境ECプラットフォーム「LAYLA-EC」は半導体装置・部品の越境BtoB-ECプラットフォームで、登録したグローバルサプライヤーがプラットフォームを通じて、半導体工場に半導体装置・部品を販売する。 「LAYLA-EC」は世界中の装置や部品情報を集約し、半導体製造装置の調達プロセスを効率化をサポートしているという。また、世界中のエンジニアリング会社やサプライヤーと連携し、多様な顧客ニーズに応えるソリューションを提供。半導体工場は必要な装置や部品、修理サービスの提供をスムーズに受け取ることができるという。
創業は2012年。「LAYLA-EC」は2018年の開設で、31.5万点超(2024年9月30日現在)のアイテムを取り扱い、国内半導体工場の5割超が登録している。
TMHの2023年11月期決算は、売上高が17億4700万円、営業損失1億2700万円、経常損失3億5300万円、当期純利益は1億1600万円。売上貴は、半導体製造装置の「LAYLA-EC」などを利用した部品販売・修理サービス、エンジニアリング力を活用した装置販売サービスの2つに分類しており、売上構成比は越境ECプラットフォーム等を利用した部品販売・修理サービスが54%、エンジニアリング力を活用した装置販売サービスが46%。 今期(2024年11月期)の業績予想は、売上高62億3500万円、営業利益3億6100万円、経常利益3億5900万円、当期純利益は2億8600万円を予想している、売上高の内訳は、越境ECプラットフォームなどを利用した部品販売・修理サービスが9億8700万円、エンジニアリング力を活用した装置販売サービスの売上高が、52億4700万円となる見通し。