初心者でも安心! アジサイの育て方と手入れ方法
鉢植えのアジサイが根詰まりしている場合の対処法
アジサイに限らず、鉢植えの植物は、植え替えをせずに長く同じ鉢で育てていると、根詰まりを起こすことがある。これは、根が鉢の中でぐるぐる回ってしまったり、鉢底から根が出てきたりする状態だ。最初の段階では大きな問題ではないけれどが、放置しておくと植物の健康に悪影響を及ぼしてしまう。 ボール・ホーティカルカンパニーのグローバル商品調達・開発責任者であるピーター・クルーガーは、「鉢の中で根がぐるぐる回っていたら、植える前にナイフで軽く切り込みを入れてほぐしたり、指でやさしく広げたりしてください。酷な方法に見えるかもしれませんが、実際には根の張りを促し、植物の活着を助けます」と、話している。
水やり頻度
新しく植えたアジサイは、根付くために十分な水が必要。最初の1~2年は、頻繁に水やりをしてあげて。育ったアジサイは、生育期中は湿った土壌を好む。雨が降らない日が続いたら、1週間に1~2回、たっぷり水やりをしよう。しっかりと水やりをすることで、水が根系全体に染み渡るようになる。
肥料は必要?
土壌の栄養素が不足している場合に補給するのが一般的。ある程度の肥料の配合数字は勉強しておこう。自分の土地の土壌が肥料を必要としているかどうかを調べる最良の方法は、土壌検査を行うこと。検査を行うことで、土壌の栄養素レベルを知ることができる。しかし、ほとんどの場合、アジサイを植える前に肥料を与える必要はない。ただし、アジサイの中には、土壌の酸度(pH)を調整することで花色が変化する品種もある。 ガクアジサイやホンアジサイは、酸性土壌では青色の花を咲かせ、アルカリ性土壌ではピンク色の花を咲かせる。アジサイの花の色が思った色と違う場合、土壌の酸度を調整することで変えることができる場合もある。 アジサイのピンク色にしたい場合は、苦土石灰を土壌に加える。ただし、土壌の酸度が変化して花色がピンクになるまでには、1年ほどかかる場合がある。 また、肥料を与える場合は早春に。ウズアジサイやアメリカアジサイなど一部の種類は、夏の中頃にもう一度追肥を行うと効果的。